ふれる。(2024年・邦画)のイメージ

ふれる。

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

気持ちが伝わることは、必ずしも良いことではない。そういう話です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
長井龍雪
脚本
岡田麿里
キャラクターデザイン
田中将賀
声の出演
永瀬廉、坂東龍汰、前田拳太郎
製作国
日本
公開
2024年

あらすじ(ネタバレなし)

離島で育った秋、諒、優太の三人は、幼い頃に不思議な生き物「ふれる」と出会いました。それに触れていると、言葉にしなくても互いの気持ちが伝わります。

三人は上京し、同じ部屋で暮らしています。ふれるのおかげで、彼らの関係は摩擦なく保たれてきました。

しかし就職や恋愛で、それぞれの状況が変わっていきます。伝わりすぎることが、次第に息苦しさへ変わっていきました。

ここが見どころ

設定の使い方

気持ちが伝わる力を、便利な道具としてではなく関係を壊す原因として扱っています。

制作陣

『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』の三人が再び組んでいます。

コミュニケーションの主題

言葉にしないで済むことの快適さと危うさ。SNS時代の人間関係の話としても読めます。

この映画について:触れているあいだ、言葉にしなくても伝わる。

「言わなくても伝わる」という状態を、望ましいものとしてではなく問題として描いたのが本作の要点です。

岡田麿里の脚本らしく、人物は互いに遠慮がなく、痛いことを言い合います。関係が壊れる過程に容赦がない。

一方で、終盤の解決はやや性急です。それまで積み上げた息苦しさに対して、着地が軽い。

この制作陣の過去作と比べると、感情の爆発の演出はやや控えめです。良く言えば抑制、悪く言えば決め手を欠いています。

この作品の良さ

  • 設定を問題として扱った着想
  • 遠慮のない人物同士の会話
  • 言葉にしないことの危うさという主題
  • 作画とキャラクターデザインの質

当サイトの評価

3.8/5.0

触れているあいだ、言葉にしなくても伝わる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.6
映像美4.4
音楽4.2
演技3.8
余韻3.8

世間ではどう評価されているか

制作陣
長井龍雪 /岡田麿里/田中将賀
公開
2024
形式
オリジナル 作品

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』などを手がけた三人によるオリジナル作品です。

終盤の着地については、それまでの緊張に見合わないという指摘もあります。

こんな人におすすめ

  • 『あの花』『ここさけ』が好きだった人
  • 人間関係を扱ったアニメが好きな人
  • オリジナル作品を探している人

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