
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
コインランドリーを営む移民女性が、並行世界の自分の能力を借りて戦う。悪ふざけの密度と、母娘の話の真面目さが同居する。

シリーズの中では最も観やすい一本ですが、それは良いことばかりではありません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
闇の魔法使いグリンデルバルドは、魔法界の支配を目指して勢力を拡大していました。彼はかつてダンブルドアと血の誓いを交わしており、互いに戦うことができません。
ダンブルドアは、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを中心とするチームを組織します。作戦の要は、誰も先を読めない状況を作ることでした。
舞台は魔法界の最高指導者を選ぶ選挙へ。予言の獣キリンをめぐる争いと、ダンブルドア自身の過去が交差していきます。
前作までの俳優から交代しての起用でしたが、静かな威圧感のある悪役として成立しています。この配役変更は結果的に良い方向に働きました。
シリーズ本来の売りである動物たちの造形は健在です。とくにキリンという生物のデザインは印象的。
グリンデルバルドとの関係が、これまでより明確に描かれます。ハリー・ポッター本編を知っていると意味が増します。
前作『黒い魔法使いの誕生』は、設定が入り組みすぎて多くの観客を置き去りにしました。本作はその反省から、話を単純にし、目的を明確にしています。その意味では改善です。
しかし、単純にしすぎた面もあります。魔法動物学者が主人公である必然性は薄く、シリーズが当初掲げていた「魔法生物を巡る冒険」からは遠ざかりました。
ダンブルドアとグリンデルバルドの関係の描写は本作の中心で、ここは丁寧に扱われています。ハリー・ポッターの前史として知りたかった部分でもあります。
興行的には振るわず、シリーズはこの作品以降、続きが作られていません。企画としての勢いが失われたことは事実として記しておきます。
魔法界の選挙と、ダンブルドアの過去。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.0 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 3.6 |
| 余韻 | 3.1 |
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第3作です。悪役グリンデルバルド役は前作から俳優が交代しました。
興行的に振るわず、シリーズは本作以降続きが製作されていません。当サイトではハリー・ポッターシリーズも収録しています。
各サービスで「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。