EVERYWHEREALL AT ONCE
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
コインランドリーを営む移民女性が、並行世界の自分の能力を借りて戦う。悪ふざけの密度と、母娘の話の真面目さが同居する。
映画好きより、家族の話として観るほうが良いかもしれません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
1952年、ニュージャージー。両親に連れられて初めて映画館に入った幼いサミーは、列車の衝突場面に衝撃を受けます。以来、彼は8ミリカメラで撮ることに没頭します。
父は技術者で、映画を「趣味」と呼びます。ピアニストだった母は、息子の情熱を全面的に支持します。
アリゾナへの引っ越し、家族旅行の記録映画。編集作業の途中で、サミーはフィルムに映り込んだあるものに気づいてしまいます。
家族旅行の映像を編集していて、見たくないものを見てしまう一連。この作品の中心にある場面です。
才能を諦めた人物。息子が撮る理由も、家族が壊れる理由も、この人にあります。
ある巨匠との面会のあと。助言を受けた直後に画面が動く演出は、映画館で笑いが起きる箇所です。
この映画が扱っているのは、「撮ることは、対象から距離を取ることでもある」という認識です。カメラが家族を救わないことが繰り返し示されます。
スピルバーグ自身の両親の離婚が下敷きになっています。長年撮れなかった題材だと語られています。
難点は151分の長さと、高校時代のパートがやや長いことです。
スピルバーグが、自分の家族が壊れた理由を映画にした。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.4 |
第95回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む7部門にノミネートされました。
スピルバーグ監督自身の少年期と、両親の離婚が下敷きになっています。
各サービスで「フェイブルマンズ」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。