BUDAPEST HOTEL
BOYHOOD
6才のボクが、大人になるまで。
企画そのものが作品の価値になっている一本です。物語らしい物語はありません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- リチャード・リンクレイター
- 出演
- エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、イーサン・ホーク
- 撮影期間
- 12年(2002年〜2013年)
- 上映時間
- 165分
- 日本公開
- 2014年11月
あらすじ(ネタバレなし)
テキサス。6歳のメイソンは、離婚した母と姉と暮らしています。母は学び直しと再婚を繰り返し、そのたびに引っ越しと転校が起こります。
父は時折現れては、車で遊びに連れ出します。少年は転校し、初めて恋をし、写真に興味を持ち、髪型を変え、進路を選ぶ。165分かけて、彼は18歳になります。
ここが見どころ
実際に12年
同じ俳優が年に数日ずつ撮影を続けました。成長が演出ではなく事実として映っているという点で、他に代えがたい作品です。
劇的な出来事を避ける
事故も病気も起きません。人生の「山場」を意図的に外すことで、時間が過ぎることそのものを主題にしています。
この映画について:同じ俳優を12年撮り続けて、一本の映画にした。
物語としては薄いです。普通の子が普通に育つだけ。それでも165分持つのは、俳優の顔が実際に変わっていくのを見ているという体験の強さによります。
母親役のパトリシア・アークエットが特に良く、彼女の12年のほうが実は物語として起伏があります。アカデミー助演女優賞を受賞しています。
難点は、この企画の面白さを差し引くと、内容は平凡だということです。また165分は長く、途中で単調に感じる人は多いと思います。
この作品の良さ
- 12年間の実撮影という企画そのもの
- 劇的な出来事を避ける方針
- パトリシア・アークエットの芝居
当サイトの評価
4.5/5.0
同じ俳優を12年撮り続けて、一本の映画にした。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 5.0 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 助演女優賞
- ベルリン
- 監督賞 2014年
- IMDb
- 7.9 /10
ベルリン国際映画祭で監督賞、アカデミー賞で助演女優賞を受賞。12年かけて同じ俳優を撮り続けるという方法自体が、映画史でほぼ例のない試みです。
こんな人におすすめ
- 時間の経過そのものを味わいたい人
- 淡々とした作品が好きな人
- 映画の作り方に興味がある人
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