ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年・洋画)のイメージ
洋画2022年アクション2020年代アメリカ

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス

MCU作品としてより、サム・ライミの映画として観たほうが楽しめます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
サム・ライミ
出演
ベネディクト・カンバーバッチ、エリザベス・オルセン、ソーチー・ゴメス
音楽
ダニー・エルフマン
製作国
アメリカ
公開
2022年
シリーズ
MCU 第28作

あらすじ(ネタバレなし)

ストレンジの前に、宇宙を渡る能力を持つ少女アメリカ・チャベスが現れます。彼女は正体不明の存在に追われていました。

助力を求めた相手は、ワンダ・マキシモフ。しかし彼女こそが、少女の力を奪おうとしている当人でした。失った子どもたちを取り戻すため、彼女は別の宇宙へ渡ろうとしています。

追われる二人は、複数の並行世界を渡り歩くことになります。行く先々で、別の自分や、別の可能性と出会いながら。

ここが見どころ

ホラーとしての演出

『死霊のはらわた』の監督らしく、カメラの寄り方、影の使い方、死体の見せ方がヒーロー映画の枠を超えています。子ども向けとは言いがたい場面もあります。

ワンダの造形

本作の実質的な主役は彼女です。加害者でありながら、動機が理解できてしまうという難しい役どころを成立させています。

音楽での戦闘

音符が実体化して戦う場面など、視覚的な発想が突飛です。この遊びの多さが本作の魅力でもあります。

この映画について:サム・ライミが、MCUでホラーを撮る。

MCU作品の多くは、監督が誰であっても均質な仕上がりになります。本作はその例外で、サム・ライミの癖が全面に出ています。この点だけでも価値があります。

一方で、脚本の整合性はかなり緩い。ワンダの動機の変化は前提となる配信ドラマに依存しており、映画だけを観ていると唐突に映ります。

並行世界という設定も、可能性を広げるだけ広げて回収しきれていません。ファンサービス的な登場人物も、消費のされ方が雑です。

総じて、演出は面白く脚本は粗い。ライミの映画として観るか、MCUの一編として観るかで評価が変わる作品です。

この作品の良さ

  • サム・ライミのホラー的な演出
  • エリザベス・オルセンのワンダ
  • 音符での戦闘など視覚的な発想
  • MCUとしては異色の手触り

当サイトの評価

3.6/5.0

サム・ライミが、MCUでホラーを撮る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.3
映像美4.3
音楽4.0
演技3.7
余韻3.4

世間ではどう評価されているか

監督
サム・ライミ 『死霊のはらわた』
位置づけ
MCU 第28作
公開
2022

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

MCU第28作にあたり、サム・ライミが監督を務めました。

ホラー色の強い演出はシリーズ内でも異色で、評価が分かれています。物語の前提として配信ドラマの視聴が必要な点も議論になりました。

こんな人におすすめ

  • サム・ライミの作風が好きな人
  • MCUを追っている人
  • ホラー寄りの演出に抵抗がない人

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