99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE
ドラマ版の劇場化。法廷ものでありながら喜劇として作られており、その配分がシリーズの持ち味になっている。
シリーズを追ってきた人向けの要素が、今回は多めです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
ダー子たちが次に狙うのは、地中海のマルタ島に眠るとされる幻の美術品でした。所有者は、島を支配する一族です。
計画を進める中で、ダー子はかつての師匠に関わる人物と接触します。彼女がこの世界に入った経緯が、少しずつ明かされていきます。
同時に、リチャードとボクちゃんにもそれぞれの事情が生じます。三人の関係が揺らぐ中で、大がかりな仕掛けが動き始めます。
石造りの街並みと地中海。舞台の美しさがシリーズの中でも際立っています。絵葉書的ではありますが、効果的です。
これまで語られてこなかった彼女の来歴に触れます。シリーズの中では珍しく、人物の内面に踏み込んだ回です。
毎度おなじみの多重の仕掛け。今回も最後まで観客を騙す構成が維持されています。
シリーズの型は健在です。標的を定め、計画を立て、失敗に見せかけて、最後に全部ひっくり返す。この安定感が本シリーズの価値です。
本作の特徴は、ダー子の過去に触れたことです。これまで意図的に語られてこなかった部分に踏み込むことで、シリーズとしての厚みが増しました。
一方で、人物の内面に寄ったぶん、詐欺の仕掛け自体の切れ味はやや落ちています。純粋な騙し合いを求める人には物足りないかもしれません。
マルタ島の風景は素晴らしく、旅行映画としても楽しめます。海外ロケの規模はシリーズで最大です。
舞台はマルタ島。標的は美術品。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.6 |
| 映像美 | 3.7 |
| 音楽 | 3.6 |
| 演技 | 3.7 |
| 余韻 | 3.3 |
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
フジテレビ系ドラマ『コンフィデンスマンJP』の劇場版第3作です。マルタ島でのロケが行われました。
シリーズでは珍しく、主人公ダー子の過去に踏み込んだ内容になっています。
各サービスで「コンフィデンスマンJP 英雄編」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。