CHINATOWN
チャイナタウン
脚本術の教科書として必ず名前が挙がります。結末の苦さも含めて代表的な作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ロマン・ポランスキー
- 脚本
- ロバート・タウン
- 出演
- ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、ジョン・ヒューストン
- 上映時間
- 130分
- 日本公開
- 1974年8月
あらすじ(ネタバレなし)
1930年代のロサンゼルス。私立探偵ギテスは、水道局の技師の浮気調査を依頼されます。しかし依頼人は偽者で、彼は仕組まれた罠に加担させられていました。
技師が死体で見つかり、ギテスは事件を追い始めます。干上がった川、深夜に放出される水、そして技師の未亡人。事件の背後には、街全体の水利権をめぐる企みがありました。
ここが見どころ
探偵の視点に固定
観客はギテスが知ること以上を知りません。探偵が誤解すれば観客も誤解するという構造が徹底しています。
結末の無力さ
真相は明らかになりますが、誰も裁かれず、何も変わりません。この処理が、この作品を特別にしています。
この映画について:探偵が真相にたどり着く。しかし何も変えられない。
脚本の構造が非常に緻密です。小さな浮気調査から始まり、一段ずつ大きくなり、最後に個人の悲劇へ戻る。この収束の仕方が見事です。
1930年代の再現も丁寧で、当時のロサンゼルスの水利をめぐる実際の歴史が下敷きになっています。
難点は、結末が非常に苦いことです。また監督個人の問題により、作品の扱いをめぐって議論が続いていることも書いておくべきだと思います。
この作品の良さ
- 段階的に大きくなる脚本の構造
- 探偵の視点に固定した設計
- 無力さで終わる結末
当サイトの評価
4.7/5.0
探偵が真相にたどり着く。しかし何も変えられない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 5.0 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 脚本賞
- IMDb
- 8.1 /10
- 評価
- 教科書 脚本術の見本とされる
第47回アカデミー賞で脚本賞を受賞。ロバート・タウンによる脚本は、構成の見本として現在も脚本術の教材に使われ続けています。
こんな人におすすめ
- 脚本の構造に興味がある人
- 苦い結末が平気な人
- 探偵ものが好きな人
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