秒速5センチメートル(実写版)(2025年・邦画)のイメージ
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秒速5センチメートル(実写版)

元の作品が好きな人ほど、比較を避けられない企画です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
奥山由之
原作
新海誠『秒速5センチメートル』
出演
松村北斗、高畑充希、森七菜
製作国
日本
公開
2025年
興行収入
23.0億円

あらすじ(ネタバレなし)

小学生の遠野貴樹と篠原明里は、転校を繰り返す境遇の中で強く惹かれ合っていました。しかし中学へ上がる前に、明里は遠くへ引っ越してしまいます。

雪の降る日、貴樹は電車を乗り継いで彼女に会いに行きます。大幅な遅延の末にたどり着いたその夜が、二人にとって決定的な時間になりました。

その後、二人は別々の人生を歩みます。会うこともなく、連絡も途絶えたまま、年月だけが過ぎていきます。

ここが見どころ

第一章の再現

雪の夜、遅れ続ける電車、待ち続ける少女。原作でも最も強い部分で、実写版もここに最大の力を注いでいます。

奥山由之の画

写真家出身の監督で、光と粒子の質感に特徴があります。アニメーションとは別の方向で映像を作ろうとしています。

時間の経過

十数年の経過を実写でどう見せるか。俳優の変化に頼らざるを得ないという制約が、アニメとの違いとして表れます。

この映画について:アニメの名作を、実写で撮り直す。

原作は、モノローグと風景描写で成立していた作品でした。実写にするとその語りが浮きやすいという根本的な難題があります。本作もその課題に完全には答えていません。

第一章の雪の場面は健闘しています。待つ時間の長さ、寒さ、焦り。実写のほうが身体的な負荷が伝わるという利点が出ています。

一方で、後半のパートは苦しい。原作でも賛否のあった部分ですが、実写化するとより説明的になり、余韻が減っています。

元の作品を知らない人には、比較的普通の恋愛映画として届くはずです。知っている人ほど評価が厳しくなるタイプの企画でした。

この作品の良さ

  • 第一章の雪の場面の身体的な負荷
  • 奥山由之による光と粒子の質感
  • 実写ならではの時間の経過の見せ方
  • 原作を知らない人には届く作り

当サイトの評価

3.6/5.0

アニメの名作を、実写で撮り直す。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.5
映像美4.0
音楽4.1
演技3.7
余韻3.8

世間ではどう評価されているか

原作
新海誠 のアニメーション
興行収入
23.0 億円
公開
2025

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

2007年の新海誠監督によるアニメーション映画の実写化です。興行収入23.0億円。

原作の詩的な語りを実写でどう置き換えるかについては、公開時から議論がありました。当サイトでは原作アニメーションも収録しています。

こんな人におすすめ

  • 原作アニメを観たことがない人
  • 奥山由之の映像に興味がある人
  • 比較を承知したうえで観られる人

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