アナザーラウンドANOTHER ROUND
洋画2020年ドラマ2020年代デンマーク

アナザーラウンド

最後の3分のために、この映画は存在しています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
トマス・ヴィンターベア
出演
マッツ・ミケルセン、トマス・ボー・ラーセン、マグナス・ミラン
製作国
デンマークほか
上映時間
117分
公開
2021年9月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

コペンハーゲンの高校。歴史教師のマーティンは、授業に情熱を失い、家庭でも妻と会話がありません。生徒からも保護者からも苦情が出ています。

同僚の誕生日の席で、「人間は血中アルコール濃度が0.05%足りない状態で生まれてくる」という説が話題になります。四人はそれを試すことにします。

勤務中も一定量を飲み続ける。最初、授業は明らかに良くなります。生徒は生き生きとし、家庭も明るくなります。しかし実験は、そこで止まりませんでした。

ここが見どころ

マッツ・ミケルセンの身体

元ダンサーである俳優の経歴が、最後の場面で決定的に効いてきます。

喜劇からの転調

笑って観ていた観客が、ある時点から笑えなくなる。その切り替えが非常にうまい。

最後の3分

港でのダンス。この数分間は、近年の映画で最も語られる終わり方のひとつです。

この映画について:常に血中アルコール濃度を0.05%に保つ。教師四人の実験。

アルコールを賛美しているようにも、警告しているようにも読めます。そのどちらでもない、という態度こそがこの映画の立場だと思います。

監督は撮影開始の直後に娘を事故で亡くしており、作品はその娘に捧げられています。最後の場面の生命力は、それと無関係ではないでしょう。

難点は、中盤の展開が予想の範囲であることです。

この作品の良さ

  • 喜劇からの転調
  • 最後の3分
  • マッツ・ミケルセンの身体表現

当サイトの評価

4.3/5.0

常に血中アルコール濃度を0.05%に保つ。教師四人の実験。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.3
映像美4.1
音楽4.2
演技4.8
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
国際長編映画賞 2021年
IMDb
7.7 /10
製作国
デンマーク

第93回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞し、監督賞にもノミネートされました。

トマス・ヴィンターベア監督は、撮影開始直後に娘を交通事故で亡くしており、本作は彼女に捧げられています。

こんな人におすすめ

  • 中年の話が好きな人
  • 北欧映画に入りたい人
  • ラストで語れる映画を探している人

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