ANORA アノーラ
テンポの良い喜劇です。ただし、最後の数分は静かです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ショーン・ベイカー
- 出演
- マイキー・マディソン、マーク・エイデルシュテイン、ユーリー・ボリソフ
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 139分
- 公開
- 2025年(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
ニューヨーク、ブライトンビーチ。ストリップクラブで働くアニー(アノーラ)は、ロシア語が少し話せることから、若い客イヴァンの相手を任されます。
彼はロシアの新興財閥の息子で、金の使い方を知りません。一週間の専属契約を経て、二人はラスベガスで結婚します。
しかしその知らせが両親に届くと、事態は一変します。婚姻を無効にするため、手先の男たちがアパートへ押しかけてきます。
ここが見どころ
アパートの大騒動
中盤、長時間にわたる乱闘と口論。スラップスティック喜劇として非常によくできています。
マイキー・マディソン
この役でアカデミー主演女優賞を受賞しました。喋り続ける役ですが、疲れさせません。
最後の車内
終盤、雪の中で停まった車の中の数分。それまでの騒々しさが全部消えます。
この映画について:ストリッパーがロシアの富豪の息子と結婚する。そこから騒動が始まる。
ショーン・ベイカーは一貫して、性産業に関わる人々を主人公にしてきた作家です。この作品でも、職業を憐れみの対象にせず、労働として描いています。
喜劇として進みながら、最後に「この人が何を求めていたか」が一気に露出します。その落差が全部です。
難点は139分がやや長いことと、中盤の騒動が繰り返しに感じられることです。
この作品の良さ
- 中盤の喜劇としての完成度
- マイキー・マディソンの演技
- 最後の数分の落差
当サイトの評価
ストリッパーがロシアの富豪の息子と結婚する。そこから騒動が始まる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- パルムドール 2024年
- アカデミー賞
- 5部門 作品賞・監督賞ほか
- IMDb
- 7.5 /10
2024年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、第97回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門を受賞しました。
同一作品がパルムドールとアカデミー作品賞の両方を受賞するのは、きわめて稀な例です。
こんな人におすすめ
- テンポの良い喜劇が好きな人
- 話題作を押さえたい人
- ショーン・ベイカー作品を追いたい人
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