愛、アムールAMOUR
愛、アムール
非常につらい映画です。それでも観てよかったと思える作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ミヒャエル・ハネケ
- 出演
- ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール
- 製作国
- フランス・ドイツ・オーストリア
- 上映時間
- 127分
- 公開
- 2013年3月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
パリのアパルトマン。ジョルジュとアンヌは、元音楽教師の老夫婦です。演奏会に出かけ、感想を語り合う穏やかな日々を送っています。
ある朝、食卓でアンヌの反応が止まります。数十秒後、彼女は何事もなかったように振る舞いますが、それが始まりでした。
手術は成功せず、アンヌの体は少しずつ動かなくなっていきます。彼女は病院に戻らないことを夫に約束させます。
ここが見どころ
部屋から出ない
冒頭以降、ほぼ全編がアパルトマンの中です。観客も逃げ場を与えられません。
エマニュエル・リヴァの演技
言葉を失っていく過程を段階的に演じきります。撮影当時85歳でした。
鳩の場面
部屋に迷い込んだ鳩を捕まえる一連。ほとんど唯一の比喩的な場面です。
この映画について:老夫婦のアパートから、カメラはほとんど出ない。
ハネケの作品としては、暴力ではなく老いを扱っています。それでも「逃げ場を与えない」という姿勢は同じです。カットは長く、音楽はほとんど流れません。
この映画が優れているのは、介護される側にも尊厳を認めている点です。同時に、介護する側が限界に達する過程も省略しません。
難点は、あまりにつらいことです。近しい人を介護中の方には勧めにくい作品です。
この作品の良さ
- 逃げ場を作らない構成
- 俳優二人の演技
- 老いの描写の正確さ
当サイトの評価
4.4/5.0
老夫婦のアパートから、カメラはほとんど出ない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 3.6 |
| 演技 | 5.0 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- パルムドール 2012年
- アカデミー賞
- 外国語映画賞 2013年
- IMDb
- 7.9 /10
2012年のカンヌ国際映画祭でパルムドール、翌年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞しました。
エマニュエル・リヴァはアカデミー主演女優賞にノミネートされ、当時の史上最高齢候補となりました。
こんな人におすすめ
- 重い題材に向き合える人
- ハネケ作品を追いたい人
- 老いについて考えたい人
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