雨あがるAFTER THE RAIN
邦画2000年時代劇2000年代黒澤明脚本

雨あがる

後味の良い時代劇を探しているなら、これが一番だと思います。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
小泉堯史
脚本
黒澤明
原作
山本周五郎
出演
寺尾聰、宮崎美子、三船史郎、吉岡秀隆
上映時間
91分
公開
2000年1月

あらすじ(ネタバレなし)

長雨で川止めとなった宿場。安宿には、足止めされた旅人たちが不機嫌に閉じこもっています。

浪人の三沢伊兵衛は、賭け試合で稼いだ金で酒と食事を振る舞い、宿の空気を明るくします。妻のたよは、その振る舞いをそっと諫めます。

雨があがった日、伊兵衛は藩主の目に留まり、剣術指南役として召し抱えられる話が持ち上がります。

ここが見どころ

宴会の場面

見知らぬ者同士が踊り出す一連。説明抜きに、この主人公がどういう人間かが伝わります。

夫婦の関係

妻は夫を諫めますが、否定しません。この二人のやりとりが、作品の温度そのものです。

最後の道

何も手に入れないまま歩き出す結末。それでも明るい。

この映画について:腕は日本一なのに、どこにも仕官できない浪人。

黒澤明が完成させていた脚本を、長年助監督を務めた小泉堯史が監督しました。黒澤作品の激しさはなく、山本周五郎の原作に近い穏やかさがあります。

「才能があっても世に受け入れられない」という話ですが、そこに悲愴さを持ち込みません。それがこの作品の品格です。

難点は、起伏がほとんどないことと、91分でも間延びを感じる箇所があることです。

この作品の良さ

  • 夫婦の描き方
  • 後味の良さ
  • 91分という長さ

当サイトの評価

4.2/5.0

腕は日本一なのに、どこにも仕官できない浪人。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.3
映像美4.4
音楽4.2
演技4.5
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
最優秀作品賞 第24回
ヴェネツィア
受賞 緑の獅子賞
IMDb
7.3 /10

第24回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞しました。

黒澤明が生前に完成させていた脚本をもとに、助監督を長く務めた小泉堯史が監督した作品です。

こんな人におすすめ

  • 穏やかな時代劇を観たい人
  • 後味の良い映画を探している人
  • 山本周五郎の作品が好きな人

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