オール・ザット・ジャズALL THAT JAZZ
オール・ザット・ジャズ
ミュージカルとしては、かなり異常な部類の作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・振付・脚本
- ボブ・フォッシー
- 出演
- ロイ・シャイダー、ジェシカ・ラング、アン・ラインキング
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 123分
- 公開
- 1980年(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
演出家ジョー・ギデオンの朝は、いつも同じです。目薬、シャワー、精神安定剤、そして鏡に向かって「ショータイムだ」。
彼は新作ミュージカルの稽古と、自作映画の編集を同時に抱えています。煙草と酒と女性関係も同時進行で、身体は限界に近づいています。
やがて彼は倒れ、病院に運ばれます。そして彼の頭の中では、自分の人生が一本のショーとして組み立てられていきます。
ここが見どころ
オーディションの場面
冒頭、大勢のダンサーが振り落とされていく一連。『On Broadway』に乗せた編集は、いま観ても速い。
手術のミュージカル
自らの心臓手術を、豪華なショーとして見せる終盤。この発想の異常さがこの作品の核です。
ロイ・シャイダーの演技
自己嫌悪と自己愛が同居する人物。監督自身の分身です。
この映画について:自分の死を、自分でショーに仕立てる。
フォッシー自身が心臓発作を経験した後に作られた作品です。自分の破滅を娯楽として差し出すという、極めて倒錯した企画ですが、それを完遂しています。
同年のカンヌでパルムドールを受賞し、アカデミー賞でも4部門を受賞しました。
難点は、自己陶酔的だという批判が当然あることと、テンポの速い編集が疲れることです。
この作品の良さ
- 編集の速度
- 終盤の手術のショー
- ロイ・シャイダーの演技
当サイトの評価
4.2/5.0
自分の死を、自分でショーに仕立てる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- パルムドール 1980年・同時受賞
- アカデミー賞
- 4部門 美術賞ほか
- IMDb
- 7.7 /10
1980年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました(黒澤明『影武者』との同時受賞)。
アカデミー賞では美術賞、衣装デザイン賞、編集賞、編曲賞の4部門を受賞しています。
こんな人におすすめ
- 変わり種のミュージカルを観たい人
- ダンスが好きな人
- 自己言及的な作品が好きな人
配信を探す
各サービスで「オール・ザット・ジャズ」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。