オール・ザット・ジャズALL THAT JAZZ
洋画1979年ミュージカル1970年代ボブ・フォッシー

オール・ザット・ジャズ

ミュージカルとしては、かなり異常な部類の作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・振付・脚本
ボブ・フォッシー
出演
ロイ・シャイダー、ジェシカ・ラング、アン・ラインキング
製作国
アメリカ
上映時間
123分
公開
1980年(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

演出家ジョー・ギデオンの朝は、いつも同じです。目薬、シャワー、精神安定剤、そして鏡に向かって「ショータイムだ」。

彼は新作ミュージカルの稽古と、自作映画の編集を同時に抱えています。煙草と酒と女性関係も同時進行で、身体は限界に近づいています。

やがて彼は倒れ、病院に運ばれます。そして彼の頭の中では、自分の人生が一本のショーとして組み立てられていきます。

ここが見どころ

オーディションの場面

冒頭、大勢のダンサーが振り落とされていく一連。『On Broadway』に乗せた編集は、いま観ても速い。

手術のミュージカル

自らの心臓手術を、豪華なショーとして見せる終盤。この発想の異常さがこの作品の核です。

ロイ・シャイダーの演技

自己嫌悪と自己愛が同居する人物。監督自身の分身です。

この映画について:自分の死を、自分でショーに仕立てる。

フォッシー自身が心臓発作を経験した後に作られた作品です。自分の破滅を娯楽として差し出すという、極めて倒錯した企画ですが、それを完遂しています。

同年のカンヌでパルムドールを受賞し、アカデミー賞でも4部門を受賞しました。

難点は、自己陶酔的だという批判が当然あることと、テンポの速い編集が疲れることです。

この作品の良さ

  • 編集の速度
  • 終盤の手術のショー
  • ロイ・シャイダーの演技

当サイトの評価

4.2/5.0

自分の死を、自分でショーに仕立てる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.7
音楽4.8
演技4.6
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

カンヌ
パルムドール 1980年・同時受賞
アカデミー賞
4部門 美術賞ほか
IMDb
7.7 /10

1980年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました(黒澤明『影武者』との同時受賞)。

アカデミー賞では美術賞、衣装デザイン賞、編集賞、編曲賞の4部門を受賞しています。

こんな人におすすめ

  • 変わり種のミュージカルを観たい人
  • ダンスが好きな人
  • 自己言及的な作品が好きな人

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