

あゝ、荒野
長いですが、二人の身体を観るだけでも価値があります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・共同脚本
- 岸善幸
- 原作
- 寺山修司『あゝ、荒野』
- 出演
- 菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、山田裕貴
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2017年
- 形式
- 前編・後編の2部構成(計約5時間)
あらすじ(ネタバレなし)
2021年の新宿。少年院を出た沢村建二は、かつて自分を裏切った男を探していました。
床屋で働く新次は、吃音があり、人と話すことができません。父に捨てられた過去を抱えたまま、誰とも関われずにいました。
二人はボクシングジムで出会い、それぞれの理由で拳を握ります。やがて、リングで対戦することになります。
ここが見どころ
二人の肉体
菅田将暉とヤン・イクチュンが、実際に身体を作って臨んでいます。試合場面の説得力がまるで違います。
近未来の新宿
原作の1960年代を、公開当時から見た近未来に置き換えています。自殺防止法など、いま観ると生々しい設定があります。
5時間という尺
前後編で約5時間。その分、二人の背景が徹底的に積まれます。
この映画について:近未来の新宿で、二人の男がボクシングに逃げ込む。
寺山修司の唯一の長編小説が原作です。時代設定を近未来に移し、孤独と社会からの疎外を主題に据えています。
俳優二人の身体が圧巻です。特にヤン・イクチュンの、吃音のある男の造形は突出しています。
5時間は長い。前編はほぼ状況説明で、後編で一気に加速します。両方観ることが前提の作りです。
性描写と暴力描写が強く、観る人を選びます。ただ、その過剰さも含めて寺山修司らしいと言えるでしょう。
この作品の良さ
- 二人の俳優が作り上げた肉体
- 近未来に置き換えた翻案
- 5時間かけた人物の積み上げ
- ヤン・イクチュンの造形
当サイトの評価
近未来の新宿で、二人の男がボクシングに逃げ込む。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 寺山修司 の長編小説
- 形式
- 2 部構成(計約5時間)
- 公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
寺山修司の唯一の長編小説を、前編・後編あわせて約5時間で映画化した作品です。
性描写と暴力描写が強く、鑑賞には留意が必要です。
こんな人におすすめ
- 長尺に耐えられる人
- ボクシング映画が好きな人
- 俳優の身体の変化を観たい人
配信を探す
各サービスで「あゝ、荒野」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。

