白いリボンDAS WEISSE BAND
白いリボン
娯楽性はほぼありません。覚悟して観る映画です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ミヒャエル・ハネケ
- 撮影
- クリスティアン・ベルガー
- 出演
- クリスティアン・フリーデル、ブルクハルト・クラウスナー
- 製作国
- ドイツ・オーストリア・フランス・イタリア
- 上映時間
- 144分
- 公開
- 2010年(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1913年、北ドイツの小さな村。医師が馬から落ちて重傷を負います。原因は、道に張られていた針金でした。
以後、村では説明のつかない事件が続きます。納屋が燃え、子どもが痛めつけられ、誰も犯人を知りません。
村を治めるのは男爵、牧師、医師の三人です。彼らの家庭では、規律の名のもとに厳しい罰が加えられています。語り手は、村の学校の教師です。
ここが見どころ
モノクロの撮影
デジタルで撮影した映像から色を抜いて仕上げられています。当時の写真を思わせる質感が、時代の空気を作ります。
暴力を映さない
罰も暴行も画面の外で起こります。扉が閉まる音だけが聞こえる。ハネケが繰り返し使う手法です。
白いリボン
純潔の印として子どもの腕に結ばれるリボン。罰の記号が、そのまま作品の題名になっています。
この映画について:第一次大戦前夜のドイツの村で、不可解な事件が続く。
この村の子どもたちが二十数年後に何歳になり、どういう国に生きたか。それを観客に計算させることが、この映画の唯一にして最大の仕掛けです。
犯人は最後まで示されません。個人の犯罪ではなく、共同体の構造そのものを見せる作りだからです。
難点は徹底して不親切なこと、144分あること、そして観たあとに何も救いがないことです。それでも力のある作品です。
この作品の良さ
- モノクロの映像
- 暴力を映さない演出
- 観客に計算させる構造
当サイトの評価
4.2/5.0
第一次大戦前夜のドイツの村で、不可解な事件が続く。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 3.6 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- パルムドール 2009年
- アカデミー賞
- ノミネート 外国語映画賞・撮影賞
- IMDb
- 7.8 /10
2009年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました。ハネケにとって初のパルムドールです。
アカデミー賞では外国語映画賞と撮影賞にノミネートされました。
こんな人におすすめ
- 重い作品でも構わない人
- ハネケ作品に触れたい人
- 歴史の背景を考えながら観たい人
配信を探す
各サービスで「白いリボン」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。