

わたしの幸せな結婚
話の型は完全に予想通りですが、その型を丁寧にやることの価値がある作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 塚原あゆ子
- 原作
- 顎木あくみ『わたしの幸せな結婚』
- 出演
- 目黒蓮、今田美桜、渡邊圭祐、高石あかり
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2023年
- 興行収入
- 28.0億円
あらすじ(ネタバレなし)
異能が尊ばれる時代。斎森美世は、異能を持たずに生まれたために家族から虐げられて育ちました。使用人同然の扱いを受け、教育も与えられていません。
そんな彼女に、突然の縁談が持ち込まれます。相手は久堂清霞。冷酷無比で、これまでの婚約者すべてが逃げ出したという軍人でした。
覚悟を決めて嫁いだ美世でしたが、清霞の態度は噂とは異なるものでした。少しずつ距離が縮まる一方、彼女自身の出自にまつわる秘密が動き始めます。
ここが見どころ
美術と衣装
大正から昭和初期を思わせる意匠が丁寧に作られています。和装と洋館の組み合わせが、この作品の世界観を支えています。
距離が縮まる過程
食事、着物、髪。物を介して関係が変わっていく描写が積み重ねられており、台詞に頼っていません。
目黒蓮の起用
無表情で威圧的な役どころですが、細かい表情の変化で内面を見せています。この作品で評価を上げた俳優です。
この映画について:虐げられて育った娘が、冷酷と噂の男に嫁ぐ。
物語は完全に定型です。虐げられた娘、冷たそうで優しい相手、出自の秘密、そして救出。展開に驚きはありません。
しかし、この種の作品は型を守ることに価値があります。期待されているものを、丁寧な美術と演技で提供する。本作はその役割を果たしています。
とくに前半、二人の距離が物を介して縮まっていく描写は良く出来ています。言葉で説明せず、行動で見せるという原則が守られています。
後半は異能をめぐるアクションが増え、恋愛の比重が下がります。前半の静けさが好きだった人には物足りない部分でしょう。
この作品の良さ
- 大正〜昭和初期を思わせる美術と衣装
- 物を介して関係を変える描写
- 目黒蓮の細かい表情の変化
- 定型を丁寧に実行した安定感
当サイトの評価
虐げられて育った娘が、冷酷と噂の男に嫁ぐ。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.6 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 3.8 |
| 余韻 | 3.8 |
世間ではどう評価されているか
- 興行収入
- 28.0 億円
- 原作
- 顎木あくみ の小説
- 公開
- 2023 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
顎木あくみの小説を原作とする和風ファンタジーの恋愛映画です。興行収入28.0億円。
美術と衣装の作り込みが評価された作品で、続編も製作されています。
こんな人におすすめ
- 和風ファンタジーが好きな人
- 定型の恋愛ものを安心して観たい人
- 美術・衣装に注目する人
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