WALL·E
洋画2008年アニメ2000年代ピクサー

ウォーリー

子ども向けとして作られながら、前半は驚くほど実験的です。そこを中心に書きます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
アンドリュー・スタントン
製作
ピクサー・アニメーション・スタジオ
音楽
トーマス・ニューマン
上映時間
98分
日本公開
2008年12月

あらすじ(ネタバレなし)

29世紀。人類がゴミで埋め尽くした地球を捨ててから700年。取り残された清掃ロボット、ウォーリーは、今日も一体でゴミを圧縮し、気に入ったガラクタを集めて暮らしています。

ある日、宇宙船から白く滑らかな探査ロボット、イヴが降りてきます。ウォーリーは彼女に夢中になり、そのまま宇宙船に紛れ込んで、人類の乗る巨大船へ向かうことになります。

ここが見どころ

台詞のない前半

ウォーリーはほとんど喋りません。動きと音だけで感情を伝えるという点で、サイレント喜劇に近い作りです。

人類の描き方

船内の人類は椅子から動かず、画面ばかり見ています。2008年の時点でこの絵を出したことは、いま観るとかなり刺さります。

この映画について:前半40分、ほとんど台詞がない。

前半40分の完成度が突出しています。台詞に頼らず、一体のロボットの孤独と好奇心だけで観客を掴む。アニメーションでなければできない仕事です。

後半、宇宙船に舞台が移ってからは普通の冒険譚になり、テンポは良いものの前半ほどの独自性はありません。ここの落差は指摘されることが多い点です。

環境と消費社会への批判が明快で、子ども向けとしてはかなり踏み込んでいます。難点は、そのメッセージがやや直接的なことでしょうか。

この作品の良さ

  • 台詞に頼らない前半40分
  • 動きだけで感情を伝えるキャラクター表現
  • 消費社会への批判の明快さ

当サイトの評価

4.6/5.0

前半40分、ほとんど台詞がない。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.7
映像美4.9
音楽4.6
演技4.5
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
受賞 長編アニメ映画賞
IMDb
8.4 /10
評価
最高位 ピクサー作品のベストに挙げる声が多い

第81回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞。ピクサー作品の中でもっとも野心的な一本として評価されることが多く、前半の実験性がしばしば議論の対象になります。

こんな人におすすめ

  • 家族で観られる作品を探している人
  • 台詞に頼らない表現に興味がある人
  • 環境や社会を扱った作品が好きな人

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