シェルブールの雨傘LES PARAPLUIES DE CHERBOURG
洋画1964年ミュージカル1960年代フランス

シェルブールの雨傘

甘い見た目ですが、話はまったく甘くありません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ジャック・ドゥミ
音楽
ミシェル・ルグラン
出演
カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォ
製作国
フランス
上映時間
91分
公開
1964年

あらすじ(ネタバレなし)

港町シェルブール。傘店の娘ジュヌヴィエーヴと、自動車修理工のギィは愛し合っています。二人は結婚を誓います。

しかしギィにアルジェリア戦争への召集令状が届きます。出征の前夜、二人は最後の時間を過ごします。

手紙は次第に間遠になります。ジュヌヴィエーヴは妊娠に気づき、母は裕福な宝石商との縁談を勧めます。

ここが見どころ

全編が歌

日常会話まですべて歌われます。「ガソリンを入れて」という台詞まで旋律に乗るという徹底ぶりです。

色彩設計

壁紙と衣装の色を合わせる、極端な配色。デジタル修復版では、その意図がはっきり分かります。

最後のガソリンスタンド

雪の降る夜の数分間。これほど静かで残酷な再会の場面は、そう多くありません。

この映画について:台詞が全部、歌。そして結末は残酷。

ミュージカルの華やかさと、物語の身も蓋もなさが正面から衝突します。「愛は必ずしも勝たない」ということを、これ以上ないほど美しく描いた作品です。

ミシェル・ルグランの主題歌は、映画を離れて広く知られています。ただ、曲の甘さと結末の落差こそがこの作品の本体です。

難点は、全編歌という形式に慣れが要ること。最初の10分で受け付けない人はいるでしょう。

この作品の良さ

  • 全編を歌で通す形式
  • 色彩設計
  • 最後の場面

当サイトの評価

4.3/5.0

台詞が全部、歌。そして結末は残酷。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美5.0
音楽4.9
演技4.3
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

カンヌ
パルムドール 1964年
IMDb
7.8 /10
上映時間
91分

1964年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました。

ミシェル・ルグランによる主題歌は、映画音楽の代表曲として広く知られています。

こんな人におすすめ

  • フランス映画に入りたい人
  • 色彩を味わいたい人
  • 甘くない恋愛映画が好きな人

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