

宇宙でいちばんあかるい屋根
地味な作品ですが、少女の側の描写が丁寧です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 藤井道人
- 原作
- 野中ともそ『宇宙でいちばんあかるい屋根』
- 出演
- 清原果耶、桃井かおり、伊藤健太郎、白鳥玉季
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2020年
- ジャンル
- 青春/ファンタジー
あらすじ(ネタバレなし)
中学2年生のつばめは、父と継母、そして生まれてくる弟との生活に居場所を見いだせずにいました。実の母のことは、ほとんど覚えていません。
ある日、自宅の屋根の上に見知らぬ老女が座っているのを見つけます。「星ばあ」と名乗るその女性は、いつのまにか現れては消えていきます。
星ばあとの奇妙な交流を重ねるうち、つばめは自分の家族や、初恋や、生きているということについて考え始めます。
ここが見どころ
清原果耶の芝居
不機嫌さと繊細さが同居する14歳を、大げさにならずに演じています。この俳優が評価を確立していく時期の作品です。
桃井かおりの星ばあ
正体を説明しない存在として、飄々と現れます。答えを与えない役どころが、作品の性格を決めています。
藤井道人の光
夕暮れ、夜、屋根の上。限られた場所を繰り返し撮ることで、そこが特別な場所になっていく設計です。
この映画について:屋根の上に、星ばあという老女が座っている。
ファンタジーの体裁をとっていますが、実際に扱っているのは死と、それをどう受け入れるかです。星ばあが何者なのかは、途中で見当がつきます。
予想がついてしまう構造は弱点ですが、それでも成立しているのは主人公の描写が丁寧だからです。家族に対する居心地の悪さが、具体的な場面の積み重ねで示されます。
藤井道人は『新聞記者』などの社会派も撮る監督で、感情を煽らない演出が本作でも保たれています。
地味で、盛り上がりもありません。ただ、10代の観客が観たときに残るものがある種類の作品だと思います。
この作品の良さ
- 清原果耶の抑えた芝居
- 桃井かおりの説明しない存在感
- 限られた場所を繰り返し撮る設計
- 感情を煽らない演出
当サイトの評価
屋根の上に、星ばあという老女が座っている。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.5 |
| 映像美 | 3.9 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 3.8 |
| 余韻 | 3.8 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 野中ともそ の小説
- 監督
- 藤井道人
- 公開
- 2020 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
野中ともその小説を原作とする作品です。監督は『新聞記者』『余命10年』の藤井道人。
清原果耶の主演作として、彼女の評価を高めた作品の一つとされています。
こんな人におすすめ
- 静かな青春映画が好きな人
- 清原果耶の出演作を追っている人
- 10代の子どもと観たい人
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