宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年・邦画)のイメージ

宇宙でいちばんあかるい屋根

3.6/5当サイトの評価(5点満点)

地味な作品ですが、少女の側の描写が丁寧です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
藤井道人
原作
野中ともそ『宇宙でいちばんあかるい屋根』
出演
清原果耶、桃井かおり、伊藤健太郎、白鳥玉季
製作国
日本
公開
2020年
ジャンル
青春/ファンタジー

あらすじ(ネタバレなし)

中学2年生のつばめは、父と継母、そして生まれてくる弟との生活に居場所を見いだせずにいました。実の母のことは、ほとんど覚えていません。

ある日、自宅の屋根の上に見知らぬ老女が座っているのを見つけます。「星ばあ」と名乗るその女性は、いつのまにか現れては消えていきます。

星ばあとの奇妙な交流を重ねるうち、つばめは自分の家族や、初恋や、生きているということについて考え始めます。

ここが見どころ

清原果耶の芝居

不機嫌さと繊細さが同居する14歳を、大げさにならずに演じています。この俳優が評価を確立していく時期の作品です。

桃井かおりの星ばあ

正体を説明しない存在として、飄々と現れます。答えを与えない役どころが、作品の性格を決めています。

藤井道人の光

夕暮れ、夜、屋根の上。限られた場所を繰り返し撮ることで、そこが特別な場所になっていく設計です。

この映画について:屋根の上に、星ばあという老女が座っている。

ファンタジーの体裁をとっていますが、実際に扱っているのは死と、それをどう受け入れるかです。星ばあが何者なのかは、途中で見当がつきます。

予想がついてしまう構造は弱点ですが、それでも成立しているのは主人公の描写が丁寧だからです。家族に対する居心地の悪さが、具体的な場面の積み重ねで示されます。

藤井道人は『新聞記者』などの社会派も撮る監督で、感情を煽らない演出が本作でも保たれています。

地味で、盛り上がりもありません。ただ、10代の観客が観たときに残るものがある種類の作品だと思います。

この作品の良さ

  • 清原果耶の抑えた芝居
  • 桃井かおりの説明しない存在感
  • 限られた場所を繰り返し撮る設計
  • 感情を煽らない演出

当サイトの評価

3.6/5.0

屋根の上に、星ばあという老女が座っている。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.5
映像美3.9
音楽3.8
演技3.8
余韻3.8

世間ではどう評価されているか

原作
野中ともそ の小説
監督
藤井道人
公開
2020

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

野中ともその小説を原作とする作品です。監督は『新聞記者』『余命10年』の藤井道人。

清原果耶の主演作として、彼女の評価を高めた作品の一つとされています。

こんな人におすすめ

  • 静かな青春映画が好きな人
  • 清原果耶の出演作を追っている人
  • 10代の子どもと観たい人

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