12 MONKEYS
洋画1995年SF1990年代アメリカ

12モンキーズ

設定は複雑ですが、追いかけやすく作られています。結末を知らずに観るのが理想です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
テリー・ギリアム
原案
クリス・マルケル『ラ・ジュテ』
出演
ブルース・ウィリス、ブラッド・ピット、マデリーン・ストー
上映時間
129分
日本公開
1996年3月

あらすじ(ネタバレなし)

1996年に発生したウイルスによって人類の大半が死に、生存者は地下で暮らしています。2035年、囚人のコールは減刑と引き換えに、ウイルス拡散の原因を調べるため過去へ送られます。

しかし到着したのは1990年。狂人として精神病院に収容された彼は、そこで動物解放を叫ぶ青年ジェフリーと出会います。コール自身の子どもの頃の記憶が、少しずつ意味を持ち始めます。

ここが見どころ

空港の記憶

冒頭から繰り返される、少年が見た空港の光景。その意味が最後に確定するという構造が非常にきれいです。

ブラッド・ピットの怪演

落ち着きのない喋りと目の動き。この役で評価が一段上がったと言われる芝居です。

この映画について:過去を変えに行った男が、自分の記憶の意味を知る。

時間ものとしては、変えられないと分かっている過去へ行くという型です。だから話が進むほど絶望的になる。

テリー・ギリアム監督らしい歪んだ美術も効いていて、未来も過去も等しく居心地が悪い。

難点は、中盤がやや混乱すること、そして主人公が終始正気を疑われる状態なので、感情の置き所が定まりにくいことです。

この作品の良さ

  • 冒頭の記憶が最後に確定する構造
  • ブラッド・ピットの芝居
  • 歪んだ美術設計

当サイトの評価

4.5/5.0

過去を変えに行った男が、自分の記憶の意味を知る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.7
映像美4.6
音楽4.4
演技4.7
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

IMDb
8.0 /10
原案
『ラ・ジュテ』 フランスの短編映画
米アカデミー賞
2部門 ノミネート

フランスの短編映画『ラ・ジュテ』(1962年)を原案としています。短い実験的作品を長編娯楽映画に翻案した珍しい例です。

こんな人におすすめ

  • 時間ものが好きな人
  • 構造の閉じ方を味わいたい人
  • 暗いSFが平気な人

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