12 MONKEYS
12モンキーズ
設定は複雑ですが、追いかけやすく作られています。結末を知らずに観るのが理想です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- テリー・ギリアム
- 原案
- クリス・マルケル『ラ・ジュテ』
- 出演
- ブルース・ウィリス、ブラッド・ピット、マデリーン・ストー
- 上映時間
- 129分
- 日本公開
- 1996年3月
あらすじ(ネタバレなし)
1996年に発生したウイルスによって人類の大半が死に、生存者は地下で暮らしています。2035年、囚人のコールは減刑と引き換えに、ウイルス拡散の原因を調べるため過去へ送られます。
しかし到着したのは1990年。狂人として精神病院に収容された彼は、そこで動物解放を叫ぶ青年ジェフリーと出会います。コール自身の子どもの頃の記憶が、少しずつ意味を持ち始めます。
ここが見どころ
空港の記憶
冒頭から繰り返される、少年が見た空港の光景。その意味が最後に確定するという構造が非常にきれいです。
ブラッド・ピットの怪演
落ち着きのない喋りと目の動き。この役で評価が一段上がったと言われる芝居です。
この映画について:過去を変えに行った男が、自分の記憶の意味を知る。
時間ものとしては、変えられないと分かっている過去へ行くという型です。だから話が進むほど絶望的になる。
テリー・ギリアム監督らしい歪んだ美術も効いていて、未来も過去も等しく居心地が悪い。
難点は、中盤がやや混乱すること、そして主人公が終始正気を疑われる状態なので、感情の置き所が定まりにくいことです。
この作品の良さ
- 冒頭の記憶が最後に確定する構造
- ブラッド・ピットの芝居
- 歪んだ美術設計
当サイトの評価
4.5/5.0
過去を変えに行った男が、自分の記憶の意味を知る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- IMDb
- 8.0 /10
- 原案
- 『ラ・ジュテ』 フランスの短編映画
- 米アカデミー賞
- 2部門 ノミネート
フランスの短編映画『ラ・ジュテ』(1962年)を原案としています。短い実験的作品を長編娯楽映画に翻案した珍しい例です。
こんな人におすすめ
- 時間ものが好きな人
- 構造の閉じ方を味わいたい人
- 暗いSFが平気な人
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