トウキョウソナタTOKYO SONATA
邦画2008年ドラマ2000年代黒沢清

トウキョウソナタ

静かに始まり、中盤で予想外の方向へ進みます。そこも含めて面白い作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
黒沢清
出演
香川照之、小泉今日子、井之脇海、役所広司
上映時間
120分
公開
2008年9月

あらすじ(ネタバレなし)

会社の総務部長だった佐々木竜平は、突然の解雇を家族に言えません。毎朝スーツで家を出て、公園の炊き出しの列に並ぶ日々が始まります。

妻は家の中で居場所を失い、長男は米軍に志願し、次男は親に内緒でピアノを習い始めます。四人がそれぞれ嘘を抱えたまま、家庭は静かに崩れていきます。

ここが見どころ

家という空間

同じ家を繰り返し撮り、廊下や台所の距離感が固定されます。ホラー監督らしい空間の使い方が、家庭を不気味にしています。

最後の演奏

終盤、次男がピアノを弾く長い場面。台詞なしで、家族が同じ場所にいることだけを見せます。

この映画について:リストラを家族に言えないまま、毎朝スーツで出かける。

リストラを扱った家族劇として始まりますが、中盤で突然、まったく別のジャンルに入ります。ここで戸惑う人は多いはずです。

その逸脱も含めて、家族という制度が壊れる過程を描いていると読めます。誰も悪くないのに、全員が嘘をつく。

難点は、中盤の展開が唐突すぎることと、終盤の再生がやや都合よく見えることです。ただ、最後の演奏場面の力は本物です。

この作品の良さ

  • 家という空間の不気味な使い方
  • 全員が嘘をつくという構成
  • 最後の演奏場面

当サイトの評価

4.6/5.0

リストラを家族に言えないまま、毎朝スーツで出かける。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.7
映像美4.6
音楽4.4
演技4.8
余韻4.8

世間ではどう評価されているか

カンヌ
審査員賞 ある視点部門・2008年
IMDb
7.3 /10
評価
高い 黒沢清の代表作の一つ

カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞しました。ホラー・サスペンスで知られる黒沢清監督が、家族劇に取り組んだ作品として注目されました。

こんな人におすすめ

  • 家族の話が好きな人
  • ジャンルの逸脱が平気な人
  • 黒沢清作品を試したい人

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