ターミネーター(1984年・洋画)のイメージ
洋画1984年SF1980年代アメリカ

ターミネーター

『ターミネーター2』から入った人ほど、1作目の安っぽさに驚くはずです。ただ、怖さはこちらが上です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ジェームズ・キャメロン
出演
アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マイケル・ビーン
製作国
アメリカ
公開
1984年
ジャンル
SF/アクション
備考
続編『ターミネーター2』は1991年

あらすじ(ネタバレなし)

1984年のロサンゼルス。雷鳴とともに、二人の男が別々の場所に出現します。一人は無表情な大男、もう一人は追われるように身を隠す青年でした。

大男の目的は、サラ・コナーという名の女性を殺すこと。電話帳に載っている同姓同名の人物を、順番に殺していきます。

標的となったウェイトレスのサラを助けたのは、青年カイル・リースでした。彼は未来から来たと言います。機械が人類を滅ぼした世界で、抵抗軍を率いることになる息子を産むのがサラなのだと。

ここが見どころ

止まらないという恐怖

この映画の敵は、交渉できず、疲れず、諦めません。ホラー映画の殺人鬼の文法をSFに持ち込んだ構造で、追跡が続くだけで緊張が持続します。

シュワルツェネッガーの配役

当初は主人公役の候補だったと言われます。結果的に、台詞が少なく感情のない役に当てたのが正解でした。巨体と無表情だけで成立しています。

低予算の工夫

ストップモーションや簡素な特殊メイクが多用され、いま観ると粗さが目立ちます。ただ、暗い画面と素早いカットで隠す技術が徹底されていて、見せない演出の教科書になっています。

この映画について:低予算で作られた、追いかけられ続けるだけの映画。

『2』が完成度で語られるのに対し、1作目はアイデアと勢いで語られる作品です。予算が限られているぶん、余計な要素がない。追う者と追われる者、それだけで100分強を持たせています。

面白いのは、タイムトラベルの理屈を最小限しか説明しないことです。細かい矛盾を追及すればきりがないのですが、映画はそこに興味を示しません。理屈より、いま追われているという状況を優先している。

サラ・コナーの造形も良く、平凡なウェイトレスが状況に適応していく過程が丁寧に描かれます。『2』での変貌ぶりが説得力を持つのは、この1作目があるからです。

映像は古びています。特に終盤の骨格が動く場面は、いまの目にはコマ撮りの人形にしか見えません。そこを許容できるかどうかで評価が分かれるでしょう。

この作品の良さ

  • 交渉不可能な敵という一点で押し切る構造
  • シュワルツェネッガーを無感情な役に当てた配役
  • 低予算を暗さと編集で隠す技術
  • サラ・コナーの変化の描写

当サイトの評価

4.4/5.0

低予算で作られた、追いかけられ続けるだけの映画。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.3
音楽4.6
演技4.1
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

監督
ジェームズ・キャメロン
公開
1984
続編
1991 年『ターミネーター2』

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

低予算のSFアクションとして製作されましたが、公開後に大きな成功を収め、ジェームズ・キャメロンの出世作となりました。

アメリカ国立フィルム登録簿にも登録されています。当サイトでは続編『ターミネーター2』も収録しています。

こんな人におすすめ

  • 『ターミネーター2』から入った人
  • 1980年代のSFアクションが好きな人
  • 低予算映画の工夫を観たい人

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