

サマー・オブ・ソウル
音楽映画としても、歴史の記録としても第一級です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- アミール・“クエストラブ”・トンプソン
- 出演
- スティーヴィー・ワンダー、ニーナ・シモン、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、マヘリア・ジャクソン、B.B.キング
- 製作国
- アメリカ
- 日本公開
- 2021年
- 受賞
- 米アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞
- 題材
- 1969年ハーレム・カルチュラル・フェスティバル
あらすじ(ネタバレなし)
1969年の夏、ニューヨークのハーレムで6週間にわたる音楽フェスティバルが開かれました。延べ30万人が集まったとされています。
出演したのは、スティーヴィー・ワンダー、ニーナ・シモン、スライ&ザ・ファミリー・ストーンら。当時の第一線が顔をそろえていました。
その全編が撮影されていたにもかかわらず、映像は買い手がつかず倉庫に眠り続けます。50年後、それがようやく編集され、世に出ました。
ここが見どころ
演奏そのもの
映像も音も良好な状態で残っています。スティーヴィー・ワンダーのドラム、ニーナ・シモンの詩の朗読など、記録として貴重な場面が続きます。
同じ夏の別の出来事
同時期のウッドストックは繰り返し語られてきました。なぜこちらは50年放置されたのかという問いが、作品全体に置かれています。
当時の観客の証言
会場にいた人々が現在の姿で登場し、映像を見せられます。自分がそこにいたことを確認する場面が繰り返されます。
この映画について:50年間、倉庫に眠っていた音楽フェスの映像。
まず音楽が素晴らしい。それだけで観る理由になります。50年前の映像とは思えない鮮明さで、演奏の熱がそのまま届きます。
同時に、この映像が半世紀埋もれていた事実そのものが主題になっています。ウッドストックが何度も語られる一方で、こちらは商品にならないと判断されました。何が記録として残されるかは、中立に決まらない。
1969年という年の位置づけも丁寧に置かれます。キング牧師の暗殺の翌年であり、アポロ11号の月面着陸と同じ夏でした。会場の人々が月着陸をどう見ていたかを尋ねる場面が印象に残ります。
編集はやや詰め込み気味で、一曲を通して聴きたい場面が途中で切られることがあります。そこだけは惜しい。
この作品の良さ
- 良好な状態で残っていた演奏映像
- 何が記録として残るかを問う構造
- 当時の観客の証言を重ねた編集
- 1969年という年の位置づけ
当サイトの評価
50年間、倉庫に眠っていた音楽フェスの映像。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 5.0 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 長編ドキュメンタリー映画賞
- 題材
- 1969 年のフェスティバル
- 日本公開
- 2021 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
第94回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しました。監督は音楽グループ「ザ・ルーツ」のドラマーであるクエストラブです。
撮影された映像が約50年間公開されずにいたという経緯が、作品の主題にもなっています。
こんな人におすすめ
- 音楽ドキュメンタリーが好きな人
- 1960年代のアメリカに関心がある人
- 『ウッドストック』を観たことがある人
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