スペンサーSPENCER
スペンサー ダイアナの決意
史実の再現を期待すると外れます。心理劇です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- パブロ・ラライン
- 脚本
- スティーヴン・ナイト
- 音楽
- ジョニー・グリーンウッド
- 出演
- クリステン・スチュワート、ティモシー・スポール、サリー・ホーキンス
- 製作国
- イギリス・ドイツ・チリ
- 上映時間
- 117分
- 公開
- 2022年10月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1991年のクリスマス。ダイアナは、王室が集まるサンドリンガム・ハウスへ向かう道で迷います。生まれ育った家はすぐ近くにあるはずでした。
屋敷では、食事の時間も服装も、すべてが決められています。体重の増減まで儀式として測られます。
夫との関係は既に破綻しています。彼女は監視されていると感じ、少しずつ現実との境目が曖昧になっていきます。
ここが見どころ
ジョニー・グリーンウッドの音楽
ジャズと弦楽が不安定に混ざります。豪華な屋敷を、そのままホラーの舞台に変えています。
クリステン・スチュワートの演技
物真似ではなく、追い詰められた人物としての造形。アカデミー主演女優賞にノミネートされました。
真珠のネックレス
食事の場面の空想。この作品が史実の再現ではないことが、はっきり示されます。
この映画について:クリスマスの3日間だけを切り取った、伝記ではない伝記映画。
冒頭に「実話に基づく寓話」と表示されます。史実の再現を放棄することを、最初に宣言しているわけです。
パブロ・ラライン監督は『ジャッキー』でも同じ手法を採っています。実在の女性の内面を、事実ではなく感覚として描く作家です。
難点は、その方法が受け入れられない人には最後まで無理なことです。テンポも遅い。
この作品の良さ
- 音楽と美術の不穏さ
- クリステン・スチュワートの演技
- 史実の再現を放棄した潔さ
当サイトの評価
4.0/5.0
クリスマスの3日間だけを切り取った、伝記ではない伝記映画。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- ノミネート 主演女優賞
- IMDb
- 6.6 /10
- 形式
- 「実話に基づく寓話」 冒頭に明示
第94回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされました。
冒頭に「実話に基づく寓話」と明示されており、史実の忠実な再現を意図した作品ではありません。
こんな人におすすめ
- 心理劇が好きな人
- 音楽と美術を味わいたい人
- 伝記映画の変わり種を観たい人
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