その男、凶暴につきVIOLENT COP
邦画1989年犯罪1980年代北野武

その男、凶暴につき

後年の北野作品の要素が、すでにここに全部あります。103分と短い。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・主演
北野武
脚本
野沢尚
出演
ビートたけし、白竜、川上麻衣子
上映時間
103分
公開
1989年8月

あらすじ(ネタバレなし)

刑事の我妻は、容疑者を私的に痛めつけることで知られています。周囲は持て余していますが、彼は意に介しません。

同僚の刑事が死体で発見され、我妻は麻薬の密売組織を追い始めます。しかし組織の背後には、警察内部の人間がいました。

ここが見どころ

説明しない暴力

殴る場面に溜めがなく、突然始まって突然終わります。後年の北野作品の暴力描写は、すでにここで完成しています。

静止した画面

カメラをほとんど動かさず、人物が画面の外へ歩いていくのを待つ。間の取り方が独特です。

この映画について:北野武の監督デビュー作。笑いは一切ない。

当初は別の監督の企画で、コメディ寄りの脚本だったと言われます。それを全部変えて、笑いのない作品にしたのが監督デビュー作という経緯自体が興味深い。

主人公に正義はありません。ただ暴力があるだけ。この造形が、以降の北野作品に引き継がれます。

難点は、物語が単純で、人物の掘り下げがほとんどないことです。また暴力描写は強い。

この作品の良さ

  • 溜めのない暴力描写
  • 静止した画面と間の取り方
  • 103分と短く無駄がない

当サイトの評価

4.4/5.0

北野武の監督デビュー作。笑いは一切ない。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.6
音楽4.3
演技4.6
余韻4.6

世間ではどう評価されているか

IMDb
7.1 /10
記録
監督デビュー作 北野武の第1作
評価
後年に上昇 公開時は戸惑いも

北野武監督のデビュー作です。当初は別の監督が予定されており、降板を受けて主演の北野武が監督も務めることになりました。

こんな人におすすめ

  • 北野武作品を最初から追いたい人
  • 暴力描写に耐えられる人
  • 短い作品を探している人

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