SOLDIER
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
MCUの中で最も評価の高い一本とされることが多い。監視社会と組織の腐敗を扱い、ジャンルとしては政治スリラーに近い。
正義の側にいるはずの人物が、何も分からないまま連れ回される話です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
FBIの誘拐対応班を率いるケイトは、アリゾナの民家で大量の遺体を発見します。麻薬カルテルの仕業でした。
彼女は、政府の特別作戦チームへの参加を打診されます。しかし目的も指揮系統も、誰も説明してくれません。
同行する謎めいた男アレハンドロの正体も、分からないままでした。
フアレスからの帰路、車列が止まった数分間の緊張が異様です。撮影と編集だけで恐怖を作っています。
夕暮れの砂漠を進む隊列の俯瞰は、この映画を代表する画です。
ヨハン・ヨハンソンによる低く重い音が、常に不穏さを支えています。
ケイトは物語を動かしません。観客と同じく「何が起きているのか分からない」立場に置かれ続けます。この構造が主題そのものです。
終盤で視点が移り、それまでの見え方がひっくり返ります。賛否のある選択ですが、私は効果的だと思いました。
メキシコ側の人物描写が薄いという批判は妥当だと感じます。
国境の向こうには、法の届かない仕事がある。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.4 |
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
第88回アカデミー賞で撮影賞・作曲賞・録音賞の3部門にノミネートされました。
続編『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』が2018年に公開されています。
各サービスで「ボーダーライン」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。