プライドと偏見PRIDE & PREJUDICE
洋画2005年恋愛2000年代ジェーン・オースティン

プライドと偏見

原作を読んでいなくても大丈夫です。むしろ入口として最適です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ジョー・ライト
原作
ジェーン・オースティン
音楽
ダリオ・マリアネッリ
出演
キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ジュディ・デンチ
製作国
イギリス・フランス
上映時間
127分
公開
2006年(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

18世紀末のイギリス。ベネット家には五人の娘がいますが、財産は男子にしか継げないため、母は娘たちを裕福な家に嫁がせることに必死です。

近所に越してきた資産家ビングリーの舞踏会で、次女エリザベスはその友人ダーシーと出会います。彼の高慢な物言いに、彼女は強い反感を抱きます。

以後、二人は誤解と噂に振り回されながら、互いへの見方を少しずつ書き換えていきます。

ここが見どころ

手のクローズアップ

馬車に乗せる際、ダーシーが手を差し出し、離れたあとに指を握り直す。台詞をひとつも使わずに、恋の始まりを見せます。

舞踏会の長回し

ネザーフィールドの舞踏会を、切らずにカメラが移動して人物から人物へ渡っていく場面。人間関係が一目で分かります。

夜明けの告白

霧の草原で交わされる最後のやりとり。自然光にこだわった撮影の到達点です。

この映画について:手が触れただけで、すべてが伝わる。

従来の映像化が上流の優雅さを強調してきたのに対し、この作品はベネット家を「泥のついた家」として撮ります。豚が家の中を通り、洗濯物が干してある。この生活感が説得力になっています。

キーラ・ナイトレイのエリザベスは快活すぎるという批判もありますが、私はこの解釈で正解だと思います。

難点は、2時間強に収めるために原作の筋がかなり圧縮されていることです。長編ドラマ版と比べると人物の掘り下げは浅い。

この作品の良さ

  • 生活感のある美術
  • 台詞に頼らない演出
  • 音楽と自然光の使い方

当サイトの評価

4.2/5.0

手が触れただけで、すべてが伝わる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.6
音楽4.7
演技4.5
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
4部門 主演女優賞ほかノミネート
IMDb
7.8 /10
原作
1813年 ジェーン・オースティン

第78回アカデミー賞で主演女優賞を含む4部門にノミネートされました。

原作は1813年刊行の小説で、映像化は本作以前にも多数あります。1995年のBBCドラマ版と比較して語られることが多い作品です。

こんな人におすすめ

  • 古典文学の映像化に入りたい人
  • 静かな恋愛映画が好きな人
  • 美術と撮影を味わいたい人

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