南極料理人THE CHEF OF SOUTH POLAR
邦画2009年コメディ2000年代ドラマ

南極料理人

笑いの質が上品で、後味も良い一本です。空腹時に観ると危険です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
沖田修一
原作
西村淳
出演
堺雅人、生瀬勝久、きたろう、豊原功補
上映時間
125分
公開
2009年8月

あらすじ(ネタバレなし)

南極のドームふじ基地。氷点下54度、ペンギンもアザラシもいない内陸の観測拠点で、8人の隊員が1年半を過ごしています。

調理担当の西村は、限られた食材で毎日の食事を作り続けます。伊勢海老が届けばエビフライを揚げ、ラーメンが尽きれば麺から打つ。隊員たちは、その飯を食べながら少しずつおかしくなっていきます。

ここが見どころ

料理の撮り方

揚げ物の音、湯気、麺をすする顔。食べる場面が全編の中心で、それ以外は本当に何も起きません。

閉鎖環境のおかしさ

やることがなさすぎて、大人たちが少しずつ変になっていく。誇張せずに可笑しさを拾う演出です。

この映画について:南極で、ひたすら飯を作って食べている。

南極を舞台にしながら、危機も冒険もありません。あるのは、食事と、退屈と、家族への手紙だけ。この選択が正解です。

堺雅人の芝居が抑制されていて良く、周囲がおかしくなっていく中で一人淡々と料理を作り続けます。

難点は125分という長さです。同じことの反復なので、中盤に少し間延びを感じます。ただ、それも含めて南極の時間感覚なのだと思います。

この作品の良さ

  • 食事の撮り方
  • 誇張せずに可笑しさを拾う演出
  • 堺雅人の抑制された芝居

当サイトの評価

4.4/5.0

南極で、ひたすら飯を作って食べている。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.2
音楽4.2
演技4.7
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

原作
実話 実際の観測隊員の手記
IMDb
7.1 /10
公開規模
口コミで評価が広がった

実際に南極観測隊で調理を担当した西村淳の手記が原作です。小規模公開ながら評価が高く、以降も繰り返し上映されている作品です。

こんな人におすすめ

  • 何も起きない映画が好きな人
  • 食べ物の出てくる作品が観たい人
  • 上品な笑いが好きな人

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