モンスターズ・ユニバーシティ(2013年・洋画)のイメージ
洋画2013年アニメ2010年代アメリカ

モンスターズ・ユニバーシティ

ピクサーの前日譚企画としては、結論の出し方が意外なほど厳しい作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ダン・スキャンロン
製作
ピクサー・アニメーション・スタジオ
声の出演
ビリー・クリスタル、ジョン・グッドマン
製作国
アメリカ
公開
2013年
位置づけ
『モンスターズ・インク』の前日譚

あらすじ(ネタバレなし)

子どもの頃から「怖がらせ屋」に憧れていたマイクは、猛勉強の末にモンスターズ・ユニバーシティの怖がらせ学部へ入学します。

しかし彼には、決定的に足りないものがありました。怖くないのです。理論では誰にも負けないのに、実技では評価されません。

そこへ現れたのが、名門一家の御曹司サリー。才能だけで何もしない彼と、努力しかできないマイク。反目し合う二人は、ある事件をきっかけに退学の危機に陥り、共闘することになります。

ここが見どころ

「努力では届かない」

ピクサー作品としては珍しく、主人公の夢が叶わないことを認めます。マイクは最後まで怖くない。この結論は、子ども向け作品としては相当に厳しい。

サリーとの対比

才能があるのに努力しない者と、努力しても才能がない者。この二人が互いの欠けている部分を認めるまでが物語の骨格です。

終盤の人間界

追い詰められた二人が、想定外の方法で状況を打開する場面。ここでマイクの知識が初めて活き、彼の価値が別の形で示されます。

この映画について:努力しても、才能に届かないことがある。

学園コメディとして始まり、ずっと軽い調子で進みます。それだけに、終盤で提示される結論の厳しさが際立つ。努力すれば夢は叶うという定型を、はっきり否定しています。

その代わりに示されるのは、「別の形で関わる道がある」という現実的な答えです。マイクは怖がらせ屋にはなれないが、怖がらせ屋を作ることはできる。前作へのつながり方としても正確です。

笑いの質は高く、大学の各サークルの造形やスポーツ大会の趣向など、細部が楽しい。前作を観ていなくても十分に成立します。

弱点は、中盤がやや長いことです。競技会の各種目を順に見せる構成のため、テンポが単調になる部分があります。

この作品の良さ

  • 夢が叶わないことを認める結論
  • 才能と努力の対比という骨格
  • 前作へのつながり方の正確さ
  • 大学生活の細部の造形

当サイトの評価

3.8/5.0

努力しても、才能に届かないことがある。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.8
映像美4.2
音楽4.0
演技3.9
余韻3.9

世間ではどう評価されているか

位置づけ
前日譚 『モンスターズ・インク』
公開
2013
製作
ピクサー

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

2001年の『モンスターズ・インク』の前日譚にあたる作品です。

「努力しても才能に届かないことがある」という結論は、子ども向け作品としては異例とされます。当サイトでは『モンスターズ・インク』も収録しています。

こんな人におすすめ

  • 『モンスターズ・インク』を観た人
  • 学園ものが好きな人
  • きれいごとで終わらない結論を求める人

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