MEMORIES
OF MURDER
洋画2003年サスペンス2000年代韓国

殺人の追憶

『パラサイト』のポン・ジュノ監督の初期代表作です。結末を知っていても効きます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ポン・ジュノ
出演
ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル
製作国
韓国
上映時間
132分
日本公開
2004年8月

あらすじ(ネタバレなし)

1986年、韓国の農村。若い女性が水路で遺体となって発見され、以後同様の事件が続きます。捜査にあたるのは、勘と暴力に頼る地元刑事パクと、ソウルから来た理詰めの刑事ソです。

証拠は保全されず、自白は暴力で作られ、報道は錯綜する。二人は反発しながらも捜査を進めますが、犯人はいつも一歩先にいます。

ここが見どころ

笑いと恐怖の同居

刑事たちの間抜けなやり取りで笑わせておいて、次の場面で凍らせる。この落差の作り方はポン・ジュノ監督の一貫した手法です。

ラストの視線

最後、ソン・ガンホがカメラをまっすぐ見ます。観客に向けられた視線として、映画史でも有名な締めのひとつです。

この映画について:犯人が捕まらない。それが史実だから。

犯罪捜査ものでありながら、捜査が機能しないことそのものを描いています。証拠を扱う技術も制度もなく、軍事政権下で人手も回らない。犯人が捕まらないのは、その帰結として描かれる。

同時に、刑事たちを愚か者として断罪もしません。彼らも必死で、そして間違え続ける。この距離感が作品を強くしています。

難点は、暴力的な取り調べの描写が続くことです。また実際の事件を扱っているため、被害者の描き方については議論もあります。

この作品の良さ

  • 笑いと恐怖を切り替える演出
  • 捜査が機能しない構造そのものを描く姿勢
  • ソン・ガンホの芝居

当サイトの評価

4.7/5.0

犯人が捕まらない。それが史実だから。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.8
映像美4.7
音楽4.5
演技4.8
余韻4.9

世間ではどう評価されているか

韓国
代表作 ポン・ジュノ監督の初期代表作
IMDb
8.1 /10
事件
後に解決 2019年に容疑者が特定

実際に起きた連続殺人事件を基にしています。映画公開の16年後、2019年になって容疑者が特定されました。未解決のまま作られた作品が、後から答え合わせをされた珍しい例です。

こんな人におすすめ

  • 韓国映画の代表作を押さえたい人
  • 解決しない話が平気な人
  • 『パラサイト』が好きだった人

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