護られなかった者たちへA LIVING PROMISE
邦画2021年サスペンス2020年代生活保護

護られなかった者たちへ

ミステリーの形をとった社会派作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
瀬々敬久
原作
中山七里
出演
佐藤健、阿部寛、清原果耶、永山瑛太
上映時間
134分
公開
2021年10月

あらすじ(ネタバレなし)

仙台。福祉保健事務所の課長が、縛られたまま放置され、餓死した状態で発見されます。続いて、市の幹部も同じ手口で殺害されます。

刑事の笘篠は、共通点を探るうち、二人がかつて生活保護の窓口で働いていたことを突き止めます。

捜査線上に、刑務所を出たばかりの男・利根が浮かびます。彼は東日本大震災の被災地で、ある親子と関わっていました。

ここが見どころ

水際作戦の描写

生活保護の申請を窓口で退ける実態が具体的に描かれます。制度の問題を、事件の動機として組み込んでいます。

震災後の描写

仮設住宅と、支援からこぼれ落ちる人々。取材に基づいた場面が多い。

清原果耶の役

終盤で明かされる立場。この人物の存在が作品の重心です。

この映画について:被害者は縛られ、餓死させられていた。

ミステリーとしての仕掛けはやや分かりやすい。この作品の価値は、生活保護行政の問題を娯楽映画の形で広く届けたことにあります。

被害者側の描き方には、やや図式的な部分があります。制度を運用する側の事情も、もう少し描かれてよかったと思います。

難点はそこと、134分の長さ、そして終盤が説明的なことです。

この作品の良さ

  • 生活保護制度の問題の可視化
  • 震災後の描写
  • 俳優陣の演技

当サイトの評価

3.9/5.0

被害者は縛られ、餓死させられていた。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.0
音楽4.0
演技4.5
余韻4.1

世間ではどう評価されているか

原作
中山七里 小説
題材
生活保護 水際作戦の描写
IMDb
6.9 /10

原作は中山七里の同名小説です。

作中で描かれる生活保護申請の「水際作戦」は、実際に社会問題として指摘されてきたものです。

こんな人におすすめ

  • 社会派ミステリーが好きな人
  • 制度の問題に関心がある人
  • 重い題材でも構わない人

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