ウォンカとチョコレート工場のはじまり
『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚。原作の不気味さは薄く、代わりに真っ当なミュージカルとして仕上げられている。
ディズニーの実写化の中では、良い部分と悪い部分がはっきり分かれる一本です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
海の王トリトンの末娘アリエルは、人間の世界に憧れ、地上の品々を集めていました。父はそれを固く禁じています。
嵐の夜、彼女は溺れた王子エリックを助けます。互いに惹かれ合いながらも、種族の壁が二人を隔てていました。
海の魔女アースラは、アリエルの声と引き換えに人間の脚を与えると持ちかけます。三日以内に真実の愛のキスを得られなければ、彼女は魔女のものになる——アニメーション版と同じ契約でした。
本作でほぼ唯一、全面的に評価されている部分です。「Part of Your World」の歌唱は、原曲の解釈として説得力があります。
リン=マニュエル・ミランダによる新曲が加えられています。アリエルが陸で言葉を持たない状況を、内心の歌で補うという工夫です。
アニメーション版では薄かった王子に、独自の願望と背景が与えられました。二人が対等に近づく改変として妥当です。
実写化の最大の課題は、水中をどう見せるかでした。結果として、多くの場面が暗く、髪や布の動きも重い。アニメーション版の軽やかさとは対照的で、ここが評価を大きく下げています。
セバスチャンやフランダーなど海の生き物の造形も、写実に寄せた結果として表情が乏しくなりました。愛嬌が失われ、コメディ場面が機能しにくい。
上映時間は135分で、アニメーション版より40分以上長い。追加された要素の多くは有意義ですが、テンポは明らかに落ちています。
主演の起用をめぐっては、公開前に人種を理由とした批判が大量に寄せられました。これは作品の質とは無関係な話であり、実際の歌唱は本作の最大の美点です。この点は明確に切り分けて評価されるべきだと考えます。
歌は良い。水中の画は暗い。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.2 |
| 映像美 | 3.7 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 3.7 |
| 余韻 | 3.3 |
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
1989年のアニメーション版を実写化した作品です。上映時間は135分で、アニメーション版より40分以上長くなっています。
水中場面の質感については批判が集まった一方、主演ハリー・ベイリーの歌唱は高く評価されました。当サイトではアニメーション版も収録しています。
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