リンダ リンダ リンダLINDA LINDA LINDA
邦画2005年青春2000年代山下敦弘

リンダ リンダ リンダ

何も起きません。それでも最後の演奏で全部が報われます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
山下敦弘
脚本
向井康介、山下敦弘、宮下和雅子
出演
ペ・ドゥナ、香椎由宇、前田亜季、関根史織
上映時間
114分
公開
2005年7月

あらすじ(ネタバレなし)

文化祭を三日後に控えた高校。軽音楽部のバンドは、ギターの故障とメンバー間の衝突で、演奏ができなくなってしまいます。

残された三人は、廊下で偶然すれ違った韓国からの留学生ソンに、ボーカルをやらないかと声をかけます。日本語がまだたどたどしい彼女は、なぜか引き受けます。

選んだ曲はザ・ブルーハーツの『リンダリンダ』。四人は放課後のスタジオと、深夜の学校で、その一曲だけを繰り返し練習します。

ここが見どころ

何も起きない時間

教室の窓、廊下、雨のバス停。物語を進めない場面に多くの時間が割かれます。この余白がこの映画の本体です。

ペ・ドゥナの日本語

たどたどしい台詞のまま最後まで通します。うまくならないことが、逆に人物を立てています。

最後の演奏

遅刻して駆け込み、体育館で一曲だけ演奏する。それまで溜めた退屈が、ここですべて意味を持ちます。

この映画について:文化祭まであと3日。急ごしらえのバンドが1曲だけ練習する。

青春映画にありがちな、恋愛の決着も、対立の解消も、明確な成長もありません。「あの数日間があった」という事実だけを残すという作り方です。

山下敦弘の演出は、間を切らずに残します。会話が途切れたあとの数秒をそのまま置く。そこに高校生の実感があります。

難点は、その退屈さが本当に退屈に感じられる時間帯があること。乗れないと114分は長い。

この作品の良さ

  • 余白を残す演出
  • ペ・ドゥナの起用
  • 最後の演奏の解放感

当サイトの評価

4.2/5.0

文化祭まであと3日。急ごしらえのバンドが1曲だけ練習する。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.1
音楽4.7
演技4.3
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

評価
青春映画の定番 公開後に評価が上昇
楽曲
ザ・ブルーハーツ 『リンダリンダ』ほか
IMDb
7.2 /10

公開時の規模は小さいものでしたが、その後、日本の青春映画を代表する一本として繰り返し言及される作品になりました。

劇中で演奏されるのはザ・ブルーハーツの楽曲です。

こんな人におすすめ

  • 静かな青春映画が好きな人
  • バンドものを観たい人
  • 事件のない映画が平気な人

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