リコリス・ピザLICORICE PIZZA
リコリス・ピザ
物語を追うのではなく、時代の匂いを浴びる映画です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ポール・トーマス・アンダーソン
- 出演
- アラナ・ハイム、クーパー・ホフマン、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 133分
- 公開
- 2022年7月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1973年、ロサンゼルスのサンフェルナンド・バレー。高校生で子役でもあるゲイリーは、学校の写真撮影の日、助手として来ていたアラナに一目で惹かれます。
彼女は25歳。相手にするつもりはありませんが、なぜか一緒に食事に行き、彼の商売を手伝うようになります。
ウォーターベッド販売、ピンボール場の開店、選挙運動の手伝い。二人は近づいては離れ、また近づきます。
ここが見どころ
走る場面
この映画では、人物が繰り返し走ります。感情が高ぶるたびに走る。それ以上の説明はありません。
トラックの下り坂
ガス欠のトラックを、後ろ向きに坂道で走らせる長い場面。実際に撮られています。
1973年の質感
35mmフィルム撮影と当時の楽曲。細部の再現ではなく、記憶の中の70年代として作られています。
この映画について:1973年のロサンゼルス。二人がひたすら走る。
筋らしい筋はなく、エピソードが並んでいるだけです。それでも見続けられるのは、二人の関係の距離が常に変化しているからです。
主演二人はいずれもほぼ演技未経験でした。アラナ・ハイムはバンドHAIMのメンバーです。
難点は、年齢差の設定への批判があること、そして日本人を戯画化した場面への批判もあることです。無視できない問題です。
この作品の良さ
- 1973年の空気の再現
- 主演二人の新鮮さ
- 距離が変わり続ける関係
当サイトの評価
4.1/5.0
1973年のロサンゼルス。二人がひたすら走る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.2 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 3部門 作品賞ほかノミネート
- IMDb
- 7.1 /10
- 撮影
- 35mm
第94回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされました。
作中で日本人を戯画的に描いた場面については、公開時に批判が寄せられています。
こんな人におすすめ
- 1970年代の空気に浸りたい人
- 筋のない映画が平気な人
- P・T・アンダーソン作品を追いたい人
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