硫黄島からの手紙LETTERS FROM IWO JIMA
洋画2006年戦争2000年代イーストウッド

硫黄島からの手紙

アメリカの監督がこれを撮ったこと自体が、この作品の意味です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
クリント・イーストウッド
脚本
アイリス・ヤマシタ
出演
渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮
製作国
アメリカ
上映時間
141分
公開
2006年12月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

2005年、硫黄島の地下壕から、大量の手紙が発見されます。それらは、60年前に書かれ、出されることのなかったものでした。

1944年6月。アメリカ留学の経験を持つ栗林忠道中将が、島の指揮官として着任します。彼は従来の水際作戦を捨て、地下に坑道を掘る戦術を採ります。

パン屋だった西郷は、召集されて島に送られました。彼はただ、妻と、まだ見ぬ娘のもとへ帰りたいと願っています。

ここが見どころ

色を抜いた映像

彩度を極端に落とした画面。『父親たちの星条旗』と統一された処理です。

渡辺謙の栗林

合理的で、部下の無駄死にを嫌う指揮官。従来の日本軍の描かれ方とは異なります。

手榴弾の場面

投降を許されない兵士たちの選択。最も直視しにくい一連です。

この映画について:アメリカ映画が、日本兵の側から硫黄島を描いた。

同じ戦闘をアメリカ側と日本側の二本で描くという企画自体が異例です。『父親たちの星条旗』と併せて観ると意図がはっきりします。

日本兵を「顔のない敵」として描いてきたハリウッドの歴史を踏まえると、この作品の位置は重要です。

難点は141分の長さと、栗林と西郷という二人に焦点を絞ったぶん、全体像が見えにくいことです。

この作品の良さ

  • 日本側から描くという企画
  • 渡辺謙の演技
  • 色を抜いた映像

当サイトの評価

4.2/5.0

アメリカ映画が、日本兵の側から硫黄島を描いた。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.3
映像美4.4
音楽4.2
演技4.6
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
音響編集賞 作品賞ほかノミネート
IMDb
7.9 /10
対作品
『父親たちの星条旗』 2006年

第79回アカデミー賞で音響編集賞を受賞し、作品賞・監督賞・脚本賞にノミネートされました。

同じ戦闘をアメリカ側から描いた『父親たちの星条旗』と対になる作品です。

こんな人におすすめ

  • 戦争映画を多面的に観たい人
  • 『父親たちの星条旗』を観た人
  • 渡辺謙の代表作を追いたい人

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