キリエのうた(2023年・邦画)のイメージ

キリエのうた

3.8/5当サイトの評価(5点満点)

長いですが、歌の場面のためだけでも観る価値があります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
岩井俊二
出演
アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華、広瀬すず
上映時間
178分
製作国
日本
公開
2023年
ジャンル
音楽/ドラマ

あらすじ(ネタバレなし)

路上で歌うキリエは、話し声を出すことができません。歌うときにだけ、声が出ます。

彼女に近づいたのは、イッコと名乗る女性でした。マネージャーを買って出た彼女には、名前を偽らねばならない事情があります。

物語は現在と過去を行き来します。東日本大震災、姉の存在、かつての恋人。キリエがなぜ歌うようになったのかが、少しずつ明かされていきます。

ここが見どころ

歌の場面

アイナ・ジ・エンドの歌唱が全編に置かれます。ライブ映像に近い撮り方で、この部分だけでも強度があります。

時間の行き来

現在と過去が説明なしに切り替わります。誰の記憶なのかが曖昧なまま進むため、初見では混乱します。

岩井俊二の画

自然光と手持ちカメラ。長年変わらない作風が、本作でも保たれています。

この映画について:歌うときだけ声が出る、路上の歌い手。

178分は長い。物語の整理という点では、明らかに詰め込みすぎです。震災、貧困、名前を捨てること、複数の恋愛が並走します。

それでも成立しているのは、歌の力です。説明が追いつかない部分を、歌唱の場面が引き受けている。アイナ・ジ・エンドの起用が、この作品の成否を決めました。

震災の扱いには慎重さがあります。直接的な映像はほとんど使わず、その後の生活として描かれます。

整理された物語を求める人には向きません。音楽映画として、断片の連なりを味わうのが正しい観方だと思います。

この作品の良さ

  • アイナ・ジ・エンドの歌唱場面
  • 震災を直接的に描かない配慮
  • 岩井俊二の一貫した画づくり
  • 説明を歌に引き受けさせた構成

当サイトの評価

3.8/5.0

歌うときだけ声が出る、路上の歌い手。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.6
映像美4.1
音楽4.5
演技4.0
余韻3.9

世間ではどう評価されているか

上映時間
178
主演
アイナ・ジ・エンド
公開
2023

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

岩井俊二が監督・脚本を務め、BiSHのアイナ・ジ・エンドが主演した音楽映画です。

178分という長尺と情報量については、賛否が分かれています。歌唱場面への評価は高い。

こんな人におすすめ

  • 音楽映画が好きな人
  • 岩井俊二の作品を追っている人
  • 長尺に耐えられる人

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