きみの鳥はうたえる(2018年・邦画)のイメージ

きみの鳥はうたえる

4.1/5当サイトの評価(5点満点)

近年の日本映画で、私がいちばん好きな一本かもしれません。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
三宅唱
原作
佐藤泰志『きみの鳥はうたえる』
出演
柄本佑、石橋静河、染谷将太
製作国
日本
公開
2018年
舞台
北海道函館市

あらすじ(ネタバレなし)

函館の書店で働く「僕」は、無職の静雄とアパートで同居しています。定職に就く気もなく、夜になれば飲みに出る日々です。

同僚の佐知子と関係を持つようになり、彼女は部屋に出入りするようになりました。三人で過ごす時間が増えていきます。

友情とも恋愛ともつかない関係が続きます。しかしそれは、誰かが本気になった瞬間に壊れるものでした。

ここが見どころ

夜の撮り方

クラブ、コンビニ、坂道。函館の夜が、若さの居場所として撮られています。

何も起きない時間

ビリヤード、缶ビール、意味のない会話。その積み重ねだけで、失われるものの重さが作られます。

三人の距離

誰と誰が近いのかが、常に揺れています。説明されないまま、身体の位置だけで示されます。

この映画について:三人でいる夏が、いつまでも続くと思っている。

何も起きない映画です。三人が飲んで、遊んで、また会う。それだけが淡々と続きます。

しかしその全編に、この時間は終わるという予感が流れています。誰も口にしませんが、全員が分かっている。

三宅唱の演出は、俳優に自由を与えつつ画面は厳密です。特に夜の場面の光の作り方が素晴らしい。

終盤、主人公が初めて何かを言おうとします。そこで映画は終わります。この切り方が完璧でした。

この作品の良さ

  • 函館の夜の撮り方
  • 何も起きない時間の積み重ね
  • 三人の距離の示し方
  • 終わり方の切れ味

当サイトの評価

4.1/5.0

三人でいる夏が、いつまでも続くと思っている。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.3
音楽4.1
演技4.4
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

原作
佐藤泰志 の小説
舞台
北海道 函館市
公開
2018

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

佐藤泰志の小説を原作とし、函館を舞台にした作品です。当サイトでは同じ原作者による『オーバー・フェンス』も収録しています。

大きな出来事が起きない構成のため、退屈と感じる人もいます。

こんな人におすすめ

  • 静かな青春映画が好きな人
  • 三宅唱の作品を追っている人
  • 『ケイコ 目を澄ませて』が良かった人

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