川の底からこんにちはSAWAKO DECIDES
邦画2010年コメディ2010年代コア

川の底からこんにちは

知名度は高くありませんが、この時期の邦画では特に好きな一本です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
石井裕也
出演
満島ひかり、遠藤雅、志賀廣太郎
上映時間
112分
公開
2010年5月

あらすじ(ネタバレなし)

5年で職も彼氏も5回変えた木村佐和子は、いまも会社で誰にも期待されていません。子連れの上司と付き合っていますが、それも成り行きです。

父が末期がんだという連絡を受け、彼女は実家のしじみ加工工場へ戻ります。中年女性たちが働く工場は経営難で、佐和子は否応なく社長を継ぐことになります。

ここが見どころ

「中の下」という自己評価

佐和子は何度も自分を「中の下」と言います。諦めを口癖にする人物の造形が正確です。

社歌

終盤、工場の女性たちが歌う社歌。格好よくもなく、感動的でもなく、ただ可笑しい。それがこの映画の答えです。

この映画について:「私なんて中の下ですから」と言い続ける主人公。

扱われているのは、特別になれない人が、それでも働くという話です。佐和子は最後まで有能になりません。

満島ひかりの芝居が突出していて、無気力から開き直りまでの変化が身体で示されます。

難点は、低予算ゆえに画面が地味なことと、笑いの質が乾いていて分かりにくい人がいることです。

この作品の良さ

  • 諦めを口癖にする人物の造形
  • 満島ひかりの芝居
  • 格好よくない社歌という結論

当サイトの評価

4.4/5.0

「私なんて中の下ですから」と言い続ける主人公。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.0
音楽4.1
演技4.9
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

日本映画監督協会新人賞
受賞 石井裕也
IMDb
7.0 /10
公開規模
単館系での公開

石井裕也監督が広く注目されるきっかけになった作品です。低予算の小品ながら各種の新人賞を獲得し、後の『舟を編む』へとつながります。

こんな人におすすめ

  • 働くことについての話が好きな人
  • 乾いた笑いが好きな人
  • 知られていない良作を探している人

配信を探す

各サービスで「川の底からこんにちは」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。