葛城事件(2016年・邦画)のイメージ

葛城事件

4.1/5当サイトの評価(5点満点)

後味は最悪です。それでも撮られる価値のある作品でした。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・共同脚本
赤堀雅秋
出演
三浦友和、南果歩、新井浩文、若葉竜也、田中麗奈
製作国
日本
公開
2016年
原作
赤堀雅秋の同名舞台
ジャンル
ドラマ

あらすじ(ネタバレなし)

郊外に一戸建てを構えた葛城清は、金物屋を営みながら、家族に対して絶対の支配者として振る舞ってきました。

長男は就職に失敗し、家に戻って父に罵倒される日々です。次男は定職に就かず、鬱屈を抱えています。妻はすべてを見ないふりをしてきました。

やがて次男が無差別殺人を起こします。家族は崩壊し、清は誰もいなくなった家に一人残されました。

ここが見どころ

時系列の解体

事件の前後が入り混じって描かれます。因果を単純に結ばせないための構成です。

三浦友和の父

威張り、卑屈になり、自分を被害者だと思っている。この俳優の従来の役柄とは正反対の造形です。

説明されない動機

なぜ事件が起きたのかは、最後まで明示されません。家庭が原因だとも言い切りません。

この映画について:無差別殺人を起こした息子と、その父。

無差別殺人を起こした人物とその家族を描いた作品です。原因を家庭に求めるようでいて、そう断定はしません。

父親の造形が優れています。暴君でありながら、本人は家族のために尽くしたと信じている。この自己認識のずれが、作品全体を支配しています。

時系列を崩した構成が効いています。事件の後の場面と前の場面が交互に来るため、因果を単純に結べません。

救いは一切ありません。誰も救われず、誰も理解されないまま終わります。観る体力があるときに臨んでください。

この作品の良さ

  • 時系列を崩した構成
  • 三浦友和の父親像
  • 動機を説明しない姿勢
  • 因果を単純化しない書き方

当サイトの評価

4.1/5.0

無差別殺人を起こした息子と、その父。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美3.8
音楽3.6
演技4.5
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

原作
赤堀雅秋 の舞台
公開
2016
注記
救いの ない作品です

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

赤堀雅秋が自身の舞台を映画化した作品です。

暴力や自死の描写を含み、救いのない結末を迎えます。鑑賞には留意が必要です。

こんな人におすすめ

  • 重い題材に耐えられる人
  • 家族の崩壊を描いた作品に関心がある人
  • 救いのない映画を受け止められる人

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