仁義なき戦いBATTLES WITHOUT HONOR
仁義なき戦い
人物が多く、初見では混乱します。それでも勢いで最後まで持っていかれます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 深作欣二
- 原作
- 飯干晃一
- 脚本
- 笠原和夫
- 出演
- 菅原文太、松方弘樹、金子信雄、梅宮辰夫
- 上映時間
- 99分
- 公開
- 1973年1月
あらすじ(ネタバレなし)
終戦直後の広島・呉。復員兵の広能昌三は、闇市での騒動をきっかけに刑務所へ入り、そこで山守組の兄弟分となります。
組は勢力を広げますが、組長の山守は保身しか考えていません。仲間が次々と裏切られ、殺されていくなか、広能は義理と現実のあいだで身動きが取れなくなっていきます。
ここが見どころ
手持ちカメラと斜めの構図
画面が常に揺れ、傾いています。それまでのやくざ映画の様式美を意図的に壊した撮り方です。
ナレーションと字幕
死んだ人物の名前と日付が字幕で出ます。記録映画のような処理が、抗争を実際の出来事として提示します。
この映画について:義理も人情もない。裏切りだけが続く。
それまでのやくざ映画は、義理と人情の様式美でした。この作品はそれを全部壊し、裏切りと保身だけを描きます。
菅原文太の広能は英雄ではなく、ただ巻き込まれ続ける男です。組長の山守は徹底して卑小で、ここが作品の核です。
難点は、人物と組織が多く、初見では誰が誰か分からないことです。また99分に情報を詰め込みすぎている。シリーズ全5作を通して観る前提の作りでもあります。
この作品の良さ
- やくざ映画の様式を壊した撮影
- 記録映画のような字幕処理
- 卑小な組長という造形
当サイトの評価
4.7/5.0
義理も人情もない。裏切りだけが続く。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- キネマ旬報
- 上位 1973年 日本映画ベスト・テン
- IMDb
- 7.8 /10
- シリーズ
- 全5作 同年から翌年にかけて公開
実際の抗争事件の手記を原作としています。大ヒットして同年から翌年にかけて続編4作が作られ、日本の犯罪映画の流れを決定的に変えました。
こんな人におすすめ
- やくざ映画の代表作を押さえたい人
- 勢いのある作品が好きな人
- 1970年代の邦画に興味がある人
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