イミテーション・ゲームTHE IMITATION GAME
洋画2014年ドラマ2010年代実話

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密

脚色は多いですが、伝えている問題は本物です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
モルテン・ティルドゥム
脚本
グレアム・ムーア
出演
ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード
製作国
イギリス・アメリカ
上映時間
114分
公開
2015年3月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1939年、イギリス。ドイツ軍が使う暗号機「エニグマ」の解読のため、政府は数学者を秘密裏に集めます。ケンブリッジの若き研究者アラン・チューリングもその一人でした。

協調性のない彼は、人力での解読を主張するチームと衝突し、暗号を解く機械を作ることに固執します。

同時に、この物語には別の時間軸があります。戦後の1951年、彼の自宅に警察が入り、ある事実が明らかになっていきます。

ここが見どころ

解読できた後の判断

暗号が解けたのに、それを使うと解読の事実がばれてしまう。誰を助け、誰を見捨てるかを自分たちで決める場面が最も重い箇所です。

カンバーバッチの演技

人と噛み合わない人物として演じています。実在のチューリングの人物像とは差がありますが、映画としては機能しています。

戦後の時間軸

勝利の物語を、最後に完全に裏返します。

この映画について:暗号を解いた男が、戦後に国から罰せられた。

史実との差は少なくありません。チューリングの性格、チーム内の対立、機械の命名など、多くが劇的効果のために変えられています。歴史の教材としては使えません。

それでも、この作品には価値があります。国家に多大な貢献をした人物が、同性愛を理由に有罪とされ、化学的去勢を強いられたという事実を、広い層に届けたからです。

難点は、その脚色の多さと、感動的にまとめすぎるところです。

この作品の良さ

  • 重い判断の場面
  • 戦後の時間軸との対比
  • 題材を広く知らしめた功績

当サイトの評価

4.2/5.0

暗号を解いた男が、戦後に国から罰せられた。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.1
音楽4.4
演技4.7
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
脚色賞 2015年
IMDb
8.0 /10
史実
2013年 英国王室が恩赦

第87回アカデミー賞で脚色賞を受賞し、作品賞を含む8部門にノミネートされました。

アラン・チューリングは1952年に同性愛を理由に有罪判決を受け、2013年に英国王室から死後の恩赦が与えられています。

こんな人におすすめ

  • 実話ものが好きな人
  • 暗号や計算機の歴史に関心がある人
  • 重い史実を知りたい人

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