BUDAPEST HOTEL
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密
脚色は多いですが、伝えている問題は本物です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- モルテン・ティルドゥム
- 脚本
- グレアム・ムーア
- 出演
- ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グード
- 製作国
- イギリス・アメリカ
- 上映時間
- 114分
- 公開
- 2015年3月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1939年、イギリス。ドイツ軍が使う暗号機「エニグマ」の解読のため、政府は数学者を秘密裏に集めます。ケンブリッジの若き研究者アラン・チューリングもその一人でした。
協調性のない彼は、人力での解読を主張するチームと衝突し、暗号を解く機械を作ることに固執します。
同時に、この物語には別の時間軸があります。戦後の1951年、彼の自宅に警察が入り、ある事実が明らかになっていきます。
ここが見どころ
解読できた後の判断
暗号が解けたのに、それを使うと解読の事実がばれてしまう。誰を助け、誰を見捨てるかを自分たちで決める場面が最も重い箇所です。
カンバーバッチの演技
人と噛み合わない人物として演じています。実在のチューリングの人物像とは差がありますが、映画としては機能しています。
戦後の時間軸
勝利の物語を、最後に完全に裏返します。
この映画について:暗号を解いた男が、戦後に国から罰せられた。
史実との差は少なくありません。チューリングの性格、チーム内の対立、機械の命名など、多くが劇的効果のために変えられています。歴史の教材としては使えません。
それでも、この作品には価値があります。国家に多大な貢献をした人物が、同性愛を理由に有罪とされ、化学的去勢を強いられたという事実を、広い層に届けたからです。
難点は、その脚色の多さと、感動的にまとめすぎるところです。
この作品の良さ
- 重い判断の場面
- 戦後の時間軸との対比
- 題材を広く知らしめた功績
当サイトの評価
暗号を解いた男が、戦後に国から罰せられた。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 脚色賞 2015年
- IMDb
- 8.0 /10
- 史実
- 2013年 英国王室が恩赦
第87回アカデミー賞で脚色賞を受賞し、作品賞を含む8部門にノミネートされました。
アラン・チューリングは1952年に同性愛を理由に有罪判決を受け、2013年に英国王室から死後の恩赦が与えられています。
こんな人におすすめ
- 実話ものが好きな人
- 暗号や計算機の歴史に関心がある人
- 重い史実を知りたい人
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