ひゃくえむ。(2025年・邦画)のイメージ

ひゃくえむ。

4.2/5当サイトの評価(5点満点)

スポーツものというより、才能と執着の話です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

原作
魚豊『ひゃくえむ。』
監督
岩井澤健治
製作国
日本
公開
2025年
題材
100メートル走
ジャンル
アニメ/スポーツ

あらすじ(ネタバレなし)

小学生のトガシは、走ることで誰にも負けませんでした。速いということだけが、彼の存在を証明していました。

転校生の小宮は、彼に憧れて陸上を始めます。しかし才能では及びません。それでも彼は走り続けました。

中学、高校、そして先へ。二人の関係は、追う側と追われる側で入れ替わっていきます。10秒に満たない競技に、それぞれの人生が乗っていきます。

ここが見どころ

走る場面の作画

スタート、加速、フィニッシュ。短距離走の身体の動きが、極めて緻密に描かれます。本作最大の見どころです。

才能をめぐる主題

努力すれば報われる、という話にはなりません。持っている者と持っていない者の差が、正面から扱われます。

10秒という単位

レースそのものは一瞬で終わります。その一瞬に至るまでの時間をどう描くかが構成の核です。

この映画について:10秒で終わる競技に、人生を賭ける。

スポーツものですが、爽やかではありません。走ることでしか自分を証明できない人間の、執着の話です。

才能の差を誤魔化さないのが良い。努力では埋まらない差があると認めたうえで、それでも走る理由を探します。

走る場面の作画は圧巻です。筋肉の動き、フォームの違い、加速の感覚。アニメーションでなければ描けない領域に踏み込んでいます。

難点は、原作の内容を尺に収めるため、後半が駆け足になることです。人物の心情の変化が説明的になる箇所があります。

この作品の良さ

  • 走る場面の作画の緻密さ
  • 才能の差を誤魔化さない主題
  • 10秒に至るまでを描く構成
  • 爽やかにまとめない姿勢

当サイトの評価

4.2/5.0

10秒で終わる競技に、人生を賭ける。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.5
音楽4.3
演技4.1
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

原作
魚豊 の漫画
題材
100 メートル走
公開
2025

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

『チ。』などで知られる魚豊の漫画を原作とするアニメーション映画です。

走行場面の作画への評価が特に高い作品です。

こんな人におすすめ

  • スポーツを扱った作品が好きな人
  • 才能をめぐる話に関心がある人
  • 作画を目当てにアニメを観る人

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