ほかげSHADOW OF FIRE
ほかげ
95分。狭い場所だけで、戦争の後始末を描きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本・撮影
- 塚本晋也
- 出演
- 趣里、塚尾桜雅、森山未來、河野宏紀
- 上映時間
- 95分
- 公開
- 2023年11月
あらすじ(ネタバレなし)
終戦直後の焼け跡。半焼した居酒屋に、一人の女が住んでいます。家族を空襲で失い、体を売って生きています。
そこへ、戦災孤児の少年が食べ物を盗みに入ります。女は彼を追い出さず、置いておきます。
やがて、復員兵の男も転がり込んできます。三人の奇妙な共同生活が始まりますが、それぞれが戦争の傷を抱えていました。
ここが見どころ
狭い空間
物語の大半が、一軒の居酒屋の中で進みます。低予算を逆手に取った構成です。
趣里の演技
笑いながら壊れている人物。この役でいくつかの主演女優賞を受賞しました。
森山未來の登場
後半、片腕の動かない男が現れます。ここから作品は別の場所へ向かいます。
この映画について:焼け跡の闇市。半分焼け残った居酒屋に、三人が集まる。
『野火』が戦場そのものを描いたのに対し、この作品は「戦争が終わったあと、人がどう壊れているか」を扱います。
少年の視点が中心にあることで、大人たちの狂気が相対化されます。彼は最後まで、何が起きているのか完全には理解しません。
難点は、暴力描写があることと、テンポが遅いことです。
この作品の良さ
- 狭い空間での構成
- 趣里の演技
- 少年の視点
当サイトの評価
4.1/5.0
焼け跡の闇市。半分焼け残った居酒屋に、三人が集まる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.0 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- ヴェネツィア
- 出品 2023年
- 受賞
- 各映画賞 主演女優賞ほか
- IMDb
- 6.6 /10
2023年のヴェネツィア国際映画祭で上映されました。
『野火』『斬、』に続く、塚本晋也の戦争を扱った作品群のひとつです。
こんな人におすすめ
- 『野火』を観た人
- 戦後を扱った作品に関心がある人
- 重い題材でも平気な人
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