

光
見ることについての映画です。静かで、そして厳しい。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 河瀨直美
- 出演
- 永瀬正敏、水崎綾女、藤竜也、神野三鈴
- 製作国
- 日本・フランス
- 公開
- 2017年
- 受賞
- カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞
- ジャンル
- ドラマ
あらすじ(ネタバレなし)
美佐子は、視覚障害者のために映画の音声ガイドを作る仕事をしています。何をどう言葉にするかで、いつも迷っていました。
モニター会に参加していた雅哉は、かつて名の知られた写真家でした。病により視力を失いつつあります。
彼は美佐子のガイドを、押し付けがましいと批判します。反発しながらも、彼女は彼の言葉を考え続けることになります。
ここが見どころ
音声ガイドという題材
映像を言葉にするという行為が中心です。説明しすぎると想像を奪うという問題が繰り返されます。
永瀬正敏
視力を失いつつある写真家を演じます。攻撃的で、その裏に恐怖があるという造形が的確です。
河瀨直美の映像
手持ちカメラ、自然光、逆光。見えることと見えないことが、映像の質として提示されます。
この映画について:映画の音声ガイドを作る女性と、視力を失っていく写真家。
音声ガイドという仕事を通じて、「見る」とは何かを問う作品です。題材の選び方が優れています。
中心にあるのは、説明することの暴力性です。親切のつもりの言葉が、相手の想像を奪う。この指摘は鋭い。
永瀬正敏の演技が良く、失われていくものへの怒りが伝わります。ただ、二人の関係が恋愛に向かう筋は、やや性急に感じました。
河瀨直美の作風は好みが分かれます。説明が少なく、感覚に寄った演出なので、合わない人には辛いでしょう。
この作品の良さ
- 音声ガイドという題材の選択
- 説明することの暴力性という主題
- 永瀬正敏の造形
- 見えることを映像の質で示す演出
当サイトの評価
映画の音声ガイドを作る女性と、視力を失っていく写真家。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.0 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 受賞 エキュメニカル審査員賞
- 監督
- 河瀨直美
- 公開
- 2017 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞しました。
恋愛に向かう筋が性急だという指摘があります。
こんな人におすすめ
- 映画そのものを扱った作品が好きな人
- 河瀨直美の作風が好きな人
- 静かな作品を求めている人
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