機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年・邦画)のイメージ
邦画2021年アニメ2020年代日本

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

第2作から入った人は、まずこちらを観てください。話の前提がここで示されます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
村瀬修功
原作
富野由悠季
製作
サンライズ
声の出演
小野賢章、上田麗奈、諏訪部順一
製作国
日本
公開
2021年

あらすじ(ネタバレなし)

地球連邦政府は腐敗し、地球環境の保護を名目に、住民を強制的に宇宙へ移住させる政策を進めていました。反発する人々の受け皿になったのが、反地球連邦組織マフティーです。

その指導者マフティー・ナビーユ・エリンの正体は、かつて連邦軍の英雄と呼ばれた男の息子ハサウェイ・ノアでした。彼は身分を隠したまま、要人暗殺を計画しています。

旅客機の中で、彼は連邦軍大佐ケネス、そして謎めいた少女ギギと乗り合わせます。ハイジャック事件をきっかけに、三人の関係は複雑に絡み始めます。

ここが見どころ

夜と雨の映像

全編を通して暗く、湿っています。モビルスーツ戦も市街地の夜間に行われ、全体像が見えない。戦闘を格好よく見せないという方針が徹底されています。

会話の緊張

戦闘より、ホテルや車内での会話のほうが張りつめています。誰が何を知っているのかが分からないまま進むので、聞き逃すと関係が追えません。

テロを正当化しない

主人公は明確にテロリストです。目的が正しければ手段は許されるのかという問いを、答えを出さずに提示し続けます。

この映画について:英雄の息子が、テロ組織の指導者になっている。

ガンダムシリーズは戦争を描いてきましたが、主人公は基本的に軍人でした。本作は違います。民間人を巻き込む可能性を承知のうえで爆弾を仕掛ける人物が主役です。

村瀬修功の演出は徹底して抑制的で、盛り上げる音楽もほとんど使いません。爽快感を一切与えないという方針が最初から最後まで貫かれています。

映像の水準は非常に高く、とくに機体の重量感と、夜の街の光の表現が優れています。ただし暗い場面が多いため、小さい画面では細部が潰れます。

三部作の1作目なので、話は途中で終わります。単独では消化不良になる点は承知しておく必要があります。

この作品の良さ

  • 戦闘を格好よく見せない演出
  • テロ行為を正当化しない姿勢
  • 機体の重量感と夜の光の表現
  • 会話場面の緊張

当サイトの評価

4.2/5.0

英雄の息子が、テロ組織の指導者になっている。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.7
音楽4.5
演技4.1
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

原作
富野由悠季 の小説
構成
三部作 の第1作
公開
2021

数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。

富野由悠季の小説を原作とする三部作の第1作です。2021年公開。

従来のガンダム作品と比べて暗く抑制的な作風が特徴で、シリーズの支持層から高く評価されました。当サイトでは第2作『キルケーの魔女』も収録しています。

こんな人におすすめ

  • 第2作『キルケーの魔女』を観る前の人
  • 重く暗い戦争ものが観たい人
  • ガンダムシリーズを追ってきた人

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