

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
単体では成立しない映画です。ただ、8作を追ってきた人にとっては、これ以上ない終わり方でした。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- デヴィッド・イェーツ
- 原作
- J・K・ローリング
- 出演
- ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、レイフ・ファインズ、アラン・リックマン
- 製作国
- イギリス・アメリカ
- 公開
- 2011年
- シリーズ
- 全8作の完結編
あらすじ(ネタバレなし)
ヴォルデモートの魂を分けた「分霊箱」を探す旅を続けるハリー、ロン、ハーマイオニー。残された手がかりは、彼らが7年間を過ごした学校そのものにありました。
ホグワーツはすでに支配下に置かれ、生徒たちは息を潜めています。三人が戻ったことで、教師と生徒たちは決起し、城を守るための防衛態勢が敷かれます。
夜が明けるまでの一戦。多くの犠牲が出る中、ハリーは自分が背負ってきたものの正体と、ある人物が本当は何をしてきたのかを知ることになります。
ここが見どころ
アラン・リックマンの回収
8作かけて描かれてきた人物の真意が、終盤の回想で一気に明かされます。シリーズ最大の伏線回収であり、この場面のためだけに全8作を観る価値があると言う人もいます。
ホグワーツの戦い
学び舎が戦場になる。教室も廊下も、これまで日常として映されてきた場所です。積み重ねてきた風景を壊すことで喪失感を出すという、シリーズものにしかできない手法です。
ネビルという人物
1作目では最も頼りなかった生徒が、終盤で最も重要な役割を担います。長いシリーズを追った者だけが受け取れる報酬です。
この映画について:10年8作の物語を、ホグワーツの一夜で畳む。
映画単体としては評価しづらい作品です。導入がなく、説明もなく、いきなり最終局面から始まる。PART1とセット、さらに言えば全8作を観ていることが完全に前提になっています。
そのうえで、完結編としての仕事は果たしています。積み上げてきた人物のほぼ全員に決着をつけ、10年にわたる企画を破綻なく着地させた。これは商業的にも技術的にも簡単なことではありません。
デヴィッド・イェーツの演出は前作から一貫して暗く、色を抜いた画面が続きます。ファンタジーの華やかさを求めると、かなり地味に感じるはずです。
終盤のエピローグについては賛否があります。原作通りではあるものの、映像化すると説明的に見えてしまう。ここは私も引っかかりました。
この作品の良さ
- 8作分の伏線を回収し切った構成
- 日常の場所を戦場に変える喪失感の作り方
- アラン・リックマンの演技
- 10年の企画を破綻なく着地させた達成
当サイトの評価
10年8作の物語を、ホグワーツの一夜で畳む。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.1 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.4 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 3 部門ノミネート
- シリーズ
- 完結編 全8作
- 公開
- 2011 年
数字は2026年8月時点で確認できたものです。IMDbのスコアや公開中の作品の興行収入は、その後も変動します。
シリーズ全8作の完結編で、アカデミー賞では美術賞・視覚効果賞・メイクアップ賞にノミネートされました。
2001年から10年にわたって製作されたシリーズの最終作にあたります。当サイトでは1作目・2作目・3作目も収録しています。
こんな人におすすめ
- シリーズを追ってきた人(必須です)
- PART1を観た人
- 長いシリーズの終わりを見届けたい人
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