ゴールデンカムイ
原作の雑多さをどこまで持ち込むかが焦点でした。1作目の答えは「まず活劇として作る」でした。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 久保茂昭
- 原作
- 野田サトル『ゴールデンカムイ』
- 出演
- 山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、舘ひろし、玉木宏
- 製作国
- 日本
- 公開
- 2024年
- 興行収入
- 29.6億円
あらすじ(ネタバレなし)
明治末期の北海道。日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれた元兵士・杉元佐一は、ある目的のために大金を必要としていました。
砂金採りをしていた彼は、アイヌから奪われた莫大な金塊の話を聞きます。その在り処を示す暗号は、脱獄した24人の囚人の身体に彫られた刺青に分割されているというのです。
ヒグマに襲われかけた杉元を救ったのは、アイヌの少女アシリパでした。父を殺された彼女もまた、この金塊を追う理由を持っていました。二人は手を組むことになります。
ここが見どころ
俳優の再現度
山﨑賢人の杉元をはじめ、原作の造形に寄せる方向で徹底しています。実写化における最初の関門をきちんと越えました。
北海道の自然
雪原、森、ヒグマ。環境そのものが脅威である、という原作の性質が実際のロケで表現されています。
アイヌ文化の描写
監修を入れたうえで、食事や儀式、言葉が丁寧に扱われています。原作が持っていた文化紹介としての側面が、映画にも引き継がれています。
この映画について:金塊探しの実写化、その1作目。
原作は、活劇とグルメと文化紹介と下品なギャグが同居する、極めて雑多な作品です。1作目の判断は活劇を軸に置き、他は要素として散らすというもので、これは妥当だったと思います。
ただし、その結果として原作の持つ「変な明るさ」はかなり薄まっています。食事の場面などは残っていますが、全体のトーンは真面目です。ここを物足りないと感じる読者は多いはずです。
アクションは健闘しており、とくに白兵戦の場面は距離感が明確です。ヒグマとの対峙も、CGの質を含めて日本映画の水準としては良い部類でした。
興行収入は29.6億円で、動員200万人を超えています。1作目としての役割は果たし、続編『網走監獄襲撃編』へつながりました。当サイトでは続編も収録しています。
この作品の良さ
- 原作の造形に寄せた俳優の再現度
- 北海道ロケによる自然の脅威の表現
- 監修を入れたアイヌ文化の描写
- 距離感の明確な白兵戦
当サイトの評価
金塊探しの実写化、その1作目。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 3.9 |
| 演技 | 4.1 |
| 余韻 | 3.8 |
世間ではどう評価されているか
- 興行収入
- 29.6 億円
- 動員
- 200 万人超
- 公開
- 2024 年
野田サトルの漫画『ゴールデンカムイ』の実写映画化第1作で、興行収入29.6億円、観客動員200万人を超えました。
本作の後、続編『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』が2026年に公開されています。当サイトでは続編も収録しています。
こんな人におすすめ
- 原作『ゴールデンカムイ』の読者
- 続編『網走監獄襲撃編』を観る前に押さえたい人
- 北海道を舞台にした作品が好きな人
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