福田村事件SEPTEMBER 1923
邦画2023年ドラマ2020年代森達也

福田村事件

教科書にほとんど載っていない出来事を扱った作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
森達也
脚本
佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦
出演
井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大
上映時間
137分
公開
2023年9月

あらすじ(ネタバレなし)

1923年、千葉県東葛飾郡福田村。朝鮮から戻った教師の澤田智一は、妻とともに故郷の村で暮らし始めます。

9月1日、関東大震災が発生します。混乱の中、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「暴動を起こす」といった流言が広まり、各地で自警団が組織されます。

そこへ、香川から来た薬売りの行商団15人が通りかかります。讃岐訛りの言葉が、村人たちに疑いを抱かせます。

ここが見どころ

流言が広がる過程

誰が言い出したかも分からないまま、噂が確信に変わっていく。その速度の描写が、この映画の中心です。

被差別部落の描写

殺された行商団が被差別部落の出身だったという事実も、正面から扱われます。

終盤の村の場面

誰も止められない。止めようとした者がどうなるかまで描かれます。

この映画について:関東大震災の直後、行商人の一行が村人に殺された。

森達也はドキュメンタリー作家であり、これが初の劇映画です。そのためか、人物の造形にはやや説明的なところがあります。

しかし題材の重要性は明白です。この事件が長く公に語られてこなかったこと自体が、作品の存在理由になっています。

難点は、脚本にやや図式的な部分があることと、137分の前半がゆるやかなことです。

この作品の良さ

  • 扱われてこなかった史実の可視化
  • 流言が広がる過程の描写
  • 被差別部落への言及

当サイトの評価

4.1/5.0

関東大震災の直後、行商人の一行が村人に殺された。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.0
映像美4.0
音楽3.9
演技4.6
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

日本アカデミー賞
受賞 複数部門
題材
実際の事件 1923年9月
IMDb
6.9 /10

第47回日本アカデミー賞で複数部門を受賞しました。

1923年の関東大震災直後に実際に起きた事件を題材としています。

こんな人におすすめ

  • 近代史に関心がある人
  • 重い題材でも構わない人
  • 災害時のデマの問題を考えたい人

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