赤い影DON'T LOOK NOW
洋画1973年サスペンス1970年代ヴェネツィア

赤い影

編集の技法として、いまも参照され続けている作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ニコラス・ローグ
原作
ダフネ・デュ・モーリア
出演
ドナルド・サザーランド、ジュリー・クリスティ
製作国
イギリス・イタリア
上映時間
110分
公開
1974年(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

イングランドの田舎。建築修復士のジョンと妻ローラは、庭の池で幼い娘を亡くします。娘は赤いコートを着ていました。

数か月後、二人は仕事のため冬のヴェネツィアに滞在しています。人けのない運河の街で、ローラは盲目の霊媒だという姉妹と出会います。

「娘さんがそばにいる」と告げられ、ローラは救われます。しかしジョンは信じません。そんな彼の視界の端に、赤いコートの小さな影がよぎるようになります。

ここが見どころ

断片的な編集

時間の前後が入り混じり、色や形の連想でカットがつながれます。この編集技法は以降の映画に大きな影響を与えました。

冬のヴェネツィア

観光地としてではなく、水と霧と朽ちた石の街として撮られています。

最後の追跡

赤い影を追って路地を進む終盤。結末は一度観たら忘れられません。

この映画について:冬のヴェネツィア。赤いコートの後ろ姿を追いかける。

この映画が扱っているのは、「喪失を受け入れられない人が、どんな形でも希望にすがってしまう」ということです。超常現象は装置にすぎません。

夫婦の親密な場面と、着替えの場面を交互に編集する一連も有名です。時間の扱いが全編で徹底しています。

難点は、断片的すぎて初見では筋を掴みにくいことです。

この作品の良さ

  • 編集技法の先進性
  • 冬のヴェネツィアの撮影
  • 結末の衝撃

当サイトの評価

4.2/5.0

冬のヴェネツィア。赤いコートの後ろ姿を追いかける。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.7
音楽4.4
演技4.5
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

評価
編集の教科書 英国映画の代表作
IMDb
7.2 /10
原作
ダフネ・デュ・モーリア 短編

英国映画協会などによる歴代英国映画の選出で、繰り返し上位に挙げられている作品です。

原作は『レベッカ』『鳥』で知られるダフネ・デュ・モーリアの短編です。

こんな人におすすめ

  • 編集技法に興味がある人
  • 静かな恐怖が好きな人
  • ヴェネツィアが舞台の話が好きな人

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